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希望 ページ38

樹Side









北斗のベットの横にいすを置いて、ずっとみんなで見てたんだけど。




いつの間にか、皆寝ちゃってたみたいで。




起きたら、回診の時間が過ぎていて、阿部ちゃん先生を慌てて起こして、取り敢えず行ってきてくださいと伝える。




阿部ちゃん先生は、朝ごはんコンビニで買ってきといてという爆弾発言を残して風のように消えていった。





お金のない、後輩のお財布を使うだなんてけしからん先輩だ。




まあ、尊敬してるから、全然苦にはならない。




そのあと、兄ちゃんも起こして、自分のと阿部ちゃん先生の分も朝食を前のコンビニに買いに行ってくることを伝えると、俺のも買ってきてほしいって。




それで千円持たせてくれて。




何故か同じ口座からお金が出ている兄の方が良心的なことは、阿部ちゃん先生には秘密にしておこうと思う。





それから、みんなの朝食を買いにコンビニに行って。




コンビニで、
世間的一位のツナマヨおにぎり3つと、シャキシャキレタスのサンドイッチ3つ、それから、某有名な白黒つけないあの飲み物を3つ買ってお会計をしている時だった。





むなポケットで、院内用の通信機が鳴った。





慌てて商品を受け取って、貯金が好きな俺はガラでもなくおつりはいりませんなんて言って、コンビニを飛び出して、電話に出た。





かけてきたのは阿部ちゃん先生、その内容は、北斗が目覚めたというものだった。





俺は無我夢中に走った。




途中で、看護師長と阿部ちゃん先生と鉢合わせて。




残りの距離を一緒に走る。





病室に入ると、こっちを振り返って泣き崩れた兄ちゃんと、その後ろに北斗が目を開けているのが見えて。





凄くほっとして。





担当医の阿部ちゃん先生が、いくつか問診をしている間に。





俺は兄ちゃんの所に寄り添って、一緒に泣いた。









北斗。
お前が生きてくれてよかった。
お前がいないと俺たち兄弟はダメになるんだ…

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設定タグ:松村北斗 , 病系 , 家族系   
作品ジャンル:その他
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- ほく松さん» 只今帰りました!ありがとうございます! (2020年2月5日 22時) (レス) id: f8e1fbc4fb (このIDを非表示/違反報告)
ほく松(プロフ) - お疲れ様です!!!おかえりなさい!!!無理せずに頑張ってください!!!この小説大好きです!!! (2020年2月3日 21時) (レス) id: d93c975b57 (このIDを非表示/違反報告)
- ほく松さん» 有難うございます!無事に終わって帰ってくることが出来ました。これからも頑張って更新していきます。どうぞ宜しくお願い致します。 (2020年2月3日 21時) (レス) id: f8e1fbc4fb (このIDを非表示/違反報告)
ほく松(プロフ) - 大学入試頑張ってください!!!応援してます!!!そして小説の更新も楽しみにしてます!!! (2020年1月29日 23時) (レス) id: d93c975b57 (このIDを非表示/違反報告)
- 雛さん» 有難うございます!続きが楽しみといってもらえる小説を書き続けられるように頑張るのでこれからも、宜しくお願い致します。 (2020年1月22日 22時) (レス) id: f8e1fbc4fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年1月9日 21時

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