異変 ページ3
樹Side
朝、今日もウルサイウルサイ兄ちゃんに起こされる。
リビングに行くと、二つ年の離れた弟の北斗がパンを焼いている。
いつもの光景。
「おはよーほーくとーっ!」
北斗「新婚じゃないんだから。やめてよ…」
冷たくかわされんのもいつも通り。
でもいつもと少し違うところ。
ちょっとしたことですぐに顔をしかめるところ。
いつもは温厚な北斗が、今日はよく顔をしかめる。
だから、ちょっと探りを入れてみた。
「なー、北斗今日どうしたの?」
北斗「えー?どうしたって、別にどうもしないけど?」
「えー?北斗冷たくない?じゅったん泣いちゃう…」
北斗「あっそ」
うん、やっぱりこの冷たく切り返してくる感じ。
いつもの北斗と変わりないのかもしれない。
じゃあ、これは、俺の思い過ごしか?
いや、この北斗&大我大好き公言人間の俺に限って北斗と大我のことで、思い過ごしなんて絶対にないはず…
だと思いたい。
もう一度聞いてみる。
「ホントに大丈夫?」
北斗「大丈夫だって!ほらパン焼けたからテーブルまで運んでよ。
そんなとこ突っ立ってないでさ。」
ジェシー「樹にぃ、早くしないと学校遅れるよ!」
北斗「ほら!みんなも言ってんじゃん。早く運んでください!」
「は〜い。」
ここまで皆に責められると兄ちゃん立場がなくなちゃう…
でも、ここで折れずに、ひつこく聞いてればよかったと後悔するのはもう少し先の話。
今まで、大きな病気もなく元気に学校に行って、高校も二年連続で皆勤を取ったあの北斗が、まさかあんなことになるなんて誰も思ってもみなかったのだ。
神様はどうして北斗に試練を与えたのですか?
552人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
杏 - ほく松さん» 只今帰りました!ありがとうございます! (2020年2月5日 22時) (レス) id: f8e1fbc4fb (このIDを非表示/違反報告)
ほく松(プロフ) - お疲れ様です!!!おかえりなさい!!!無理せずに頑張ってください!!!この小説大好きです!!! (2020年2月3日 21時) (レス) id: d93c975b57 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - ほく松さん» 有難うございます!無事に終わって帰ってくることが出来ました。これからも頑張って更新していきます。どうぞ宜しくお願い致します。 (2020年2月3日 21時) (レス) id: f8e1fbc4fb (このIDを非表示/違反報告)
ほく松(プロフ) - 大学入試頑張ってください!!!応援してます!!!そして小説の更新も楽しみにしてます!!! (2020年1月29日 23時) (レス) id: d93c975b57 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 雛さん» 有難うございます!続きが楽しみといってもらえる小説を書き続けられるように頑張るのでこれからも、宜しくお願い致します。 (2020年1月22日 22時) (レス) id: f8e1fbc4fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雛 | 作成日時:2020年1月9日 21時