友と、かるたと、青春と。 (ページ17)

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マウントとられたー！ページ17

「紫耀が言うてる大会、プレッシャーやし…。練習しんどいし…。」と廉は俯いた。

「廉はよく頑張ってるよ。さぁ、俺の胸で泣け！」と神宮寺は廉を胸に引き寄せた。

永「ふはっ…！ジン、ホンマありがとう…。今はいい。またジンの胸、貸してや。」

ジンの抱擁で廉に笑顔が少し戻ったのだった。「いつでも貸すよ。」と笑うジンの目線の先には、対戦し終わった紫耀と海人がいた…。

平「アイツら、何サボってイチャイチャしてんだ…？」

海「うわ、紫耀嫉妬してるぅー！！」

平「し、してねーから！！」

岸「何？…うわ、あのふたり何してんの？」

3人でじぐれんのハグを見ていると、ジンは廉をぎゅっと抱きしめて紫耀に向かってウインクをかました。

海「うわ！ジンくん…廉は俺のものだ！って見せつけてる？やば！！」

平「おい…覚えてろよ。ジン！！」

紫耀は、殴りかかるジェスチャーを遠くのジンに向かって一発ぶちかました。ジンは楽しそうに廉をハグしながら笑っている。

岸「紫耀、嫉妬してんの？うわ…何これ、バチバチじゃん！！！」

海「バチーン！！だね！」
　

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神「ふはは…紫耀、おもろ〜！」

永「ジン…？何？どうしたん？ってか、もう離してやー、苦しいって！」

神「やだぁ〜。廉は渡さない〜！だぁいすき！チュッチュッ。」

永「うわ、キモ…。」(ドン引き)

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冬休み特訓3日目。

昨日の件で案の定、ジンと紫耀がバチバチしていた。この日は廉と紫耀、ジンと海人が対戦。岸くんが読み手をしていた。

岸「あさぼらけー…」

平「…よっしゃー！」

永「あっ…！」

紫耀は取ったけど、廉がお手つきをした。

神「廉、ドンマイドンマイ！気にすんなー！」

ジンが手を叩き、あからさまに廉を励ます。

平「チッ…。」

永(紫耀…怖い。今日、機嫌悪いみたいやな。何で？)

平「調子乗るなよ…。」

紫耀が小さく呟いたセリフを廉は間に受けた。

永(えっ？俺、別に調子乗ってないのに…。)

紫耀はジンに向かって言ったつもりだったのだが…。

永「なぁ、海人。何で紫耀、怒ってんの？」

海「えっ…えーと、廉は知らない方がいいヨ〜！」

棒読みの海人に廉は(なんそれ…？それって、もしかして紫耀が怒ってる原因が俺やからとか…？)と首を傾げた。