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ページ46

甲斐田さんは私に駆け寄ってくると肩に手を置いた

甲「何も怪我してない!?魔のモノに触れられてない!?」
『あっだ、大丈夫ですよ…?』
甲「よ、よかったぁ〜……ん?その羽織は……長尾の?」

甲斐田さんはそう言いながら羽織を見つめた
そして次の瞬間に長尾さんの方をギロリと睨んだ

甲「な〜が〜お〜……!!Aさんを連れ出したのはお前か!!」
長「んげっ……いいじゃねぇかよぉ〜
滝野だって、部屋の中で暇そうにしてたし…俺が傍に居たら魔のモノなんて近づいてこねぇって」
甲「そういう問題じゃなくってだな……っあぁもぉ!」

甲斐田さんは頭をガシガシとしてから私の方を向いた
その目からは私への強い思いを感じ取れた

甲「窮屈な思いをさせてると思います、けれど…僕と弦月が作ってるのはAさんを守る為の物です

あともう少しで出来ますから…どうか、部屋でゆっくりしてて下さい」

"お願いですから"と言う甲斐田さんは今にも泣きそうな表情をしていた

『……ごめんなさい、心配をさせました』

別に、私は甲斐田さんのその表情が見たかった訳ではない

『でも、長尾さんを怒らないであげてください
長尾さんも私を気にかけてくれてこうして外に出してくれたんです』

真っ直ぐ甲斐田さんの目を見ながらそう言いと
甲斐田さんは困った様に眉を下げた

甲「…………そう言われると、怒りずらくなっちゃうよ

……わかった、今回の事はAさんの言葉で許してあげるけど……ん?その髪飾りは?」

甲斐田さんは私の手元にある簪に気付いてそれに触れようとすると弦月さんが「ダメ!」と大きな声を上げた

甲「おわっ!?げ、弦月!?いきなりなんだ「それは魔桜様が下さったものだよ」…………へ?」
弦「だから、ハル君でもそれには触らない方がいい
……なんなら、Aさん以外は触れない方がいい」
甲「え、そのレベル??」
『……そんなに凄いものなんですか?』

弦月さんにそう質問すると少し困ったように笑いながら

弦「うん、だってそれ――――――――――――神器だもん」

っと言った

『…………へ?神器??』

神器って……神様が使う物……だよね?

『…………え、私……とんでもないもの持ってます??』

私がそう言うと弦月さんは頷いた

弦「だから、今からAさんは魔桜様の巫女って事になるね

あー、他の官吏の人達になんって言おう……」

弦月さんはそう言いながら頭を抱えていた

甲「って事は……僕の作ってるお守りはもう要らない!?」

▽→←▽



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作品ジャンル:恋愛
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雪鈴(プロフ) - 咲さん» ありがとうございます!!裏の方では俺って言って欲しいなって欲望が出てしまった…直しておきます! (2021年7月21日 21時) (レス) id: de383840ec (このIDを非表示/違反報告)
- 設定がとても面白くて,一気に読んでしまいました!素敵な作品をありがとう御座います!後,細かくて失礼なのですが,甲斐田さんと弦月さんは一人称僕ですよ,,,! (2021年7月21日 15時) (レス) id: 7988901400 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪鈴 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kinok/  
作成日時:2021年2月2日 12時

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