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ページ39

――弦月 side――

でも、彼女からは魅了の力の気配はしなかった
そうなると…彼女自身に惹かれて気に入っていた?

そう考えているとお風呂の方から音が聞こえてきた

弦「(おっと…出てきたのかな?)」

僕はとっさに懐に入れていた本を取り出して読んでいるフリをした

『ふぅ……気持ちよかったぁ〜』

そう言いながら出てきたAさん
服は白のロングワンピースを着ていた
そして、僕に気付くと瞳を大きく開いて驚いた表情をした

『えっ、げ、弦月さん!?』
弦「あ、おかえりなさい。お風呂気持ちよかった?」
『は、はい……気持ちよかったですよ
で、でもっ何時から居たんですか!?』

実際は10分も待っていないが悪戯心が疼いて、つい
「一時間くらいかな?」と言ってしまった
すると、Aさんは本当に申し訳なさそうな表情を浮かべて謝罪を口にした

『す、すみません……気づかなくって』
弦「大丈夫ですよ、僕がタイミング悪く来ちゃっただけなので
……それで、着物を着せて欲しいってハル君から頼まれたんですけど」

僕がそう言うと納得したように頷いた

『来てくださってありがとうございます
それじゃー…早々にしましょうか?』
弦「そうですね、……ワンピースはそのままでいいですよ
つけ襟をすれば問題ないですから」

そうして、彼女を近くに呼び、ソファーに座らせる
僕は立ち上がりソファーの背の方に向かった

弦「じゃ、始めますね」
『は、はい……よろしくお願いしますっ』

スルリと純白の髪を持ち上げる
その髪はサラサラとしており、少しだけ毛先がうねっていた

弦「Aさん、もしかして少しだけクセっ毛ですか?」
『あ……そうなんですよ
毛先だけがフワフワになっちゃって…起きた時とかホントに大変なんです』
弦「そうなんですね……あ、ならこれを付けようかな?」

僕は持ってきていた荷物から椿油を取り出してAさんの髪に付けてすいてみた
すると、サラサラの髪が更に艶良くなりまるで絹糸の様になった

弦「わぁ……すごく綺麗になりましたよ」
『本当ですか?……わ、ホントだぁ』

Aさんは髪を1束取り、自分の方へと向けてするするの触る

弦「……とりあえず、髪を結い上げますね」
『あ……お願いします!』

これくらい綺麗な髪は神々やケイ君以外にあまり見た事がない
……きっと、神々が見たら欲しくなるだろうな

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作品ジャンル:恋愛
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雪鈴(プロフ) - 咲さん» ありがとうございます!!裏の方では俺って言って欲しいなって欲望が出てしまった…直しておきます! (2021年7月21日 21時) (レス) id: de383840ec (このIDを非表示/違反報告)
- 設定がとても面白くて,一気に読んでしまいました!素敵な作品をありがとう御座います!後,細かくて失礼なのですが,甲斐田さんと弦月さんは一人称僕ですよ,,,! (2021年7月21日 15時) (レス) id: 7988901400 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪鈴 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kinok/  
作成日時:2021年2月2日 12時

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