第六話【桜魔の三人組】 ページ27
結局、働きたいと叶さん達に言ったけど、断られてしまった。
叶「Aちゃんは働かなくっていいんだよ、ゆっくりしてたらいいよ」
そう笑顔で言われてしまい…言いにくくなってしまった。
でも……いつまでも甘えてられない……。
『(どうしようかな……)』
悩みながらいつも通り薔薇園を歩いていると前方の方から足音が3つした。
下に向けていた目線をそちらに向けると甲斐田晴と弦月藤士郎と長尾景の三人が歩いてきていた。
甲「Aさん!お久しぶりです!!…覚えてますか?」
『貴方は…甲斐田さんですよね、お久しぶりです』
私がそう言うと晴くんは嬉しそうに笑顔になった。
その後ろで弦月と長尾は見定めるような目をしていた。
弦「初めまして、僕の名前は弦月藤士郎と申します」
長「長尾景だ…よろしく」
『弦月さんに長尾さんですね…初めまして、滝野Aと言います』
二人に挨拶してフッと思った…何故この三人がココに居るのだろうと。
『あの、叶さん達に用事なのでは……?』
私がそう言うと晴くんは少し頬を赤くして少しモジモジしながら口を開いた。
甲「あー……その、Aさんが庭の方に見えたから…挨拶をって…思って…///」
『そんな…わざわざ、ありがとうございます』
甲「良いんですよ!!…僕、Aさんともう一度お話したくて…」
そう言う晴くんの表情で明らかに私に好意を向けてくれてるのが鈍感と言われた私でも分かった。
……あの一回きりしか会ってないのに、何故か聞きたいが今はやめておこう。
『そうですか……私も、甲斐田さんと話せて嬉しいです』
ココはあの二人以外話す人がいないから話せる人が来てくれるのは嬉しい。
正直な言葉を伝えると晴くんはまた嬉しそうに笑った。
すると後ろで聞いていた弦月くんが晴くんの隣に出て来た。
弦「あの……先程、気になったのですが…何か悩み事でもあるんですか?」
どうやら、先程の表情を見てなにか悩んでると思ったらしい。
まぁ、悩んではいたが……他国の人である弦月くんや晴くん達に言ってもなぁ……。
『あー……まぁ、少しだけ……でも、大丈夫ですのでお構いなく』
弦「でも、それって一人で解決できるんですか?」
弦月くんは真っ直ぐと私の目を見てそう言った。
その瞳は美しく透き通った紫色の目は何もかもを見透かしてしまいそうな感じがした。
『……流石に、他国の方には…言いにくいです』
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雪鈴(プロフ) - 咲さん» ありがとうございます!!裏の方では俺って言って欲しいなって欲望が出てしまった…直しておきます！ (2021年7月21日 21時) (
レス) id: de383840ec (このIDを非表示/違反報告)
咲 - 設定がとても面白くて，一気に読んでしまいました！素敵な作品をありがとう御座います！後，細かくて失礼なのですが，甲斐田さんと弦月さんは一人称僕ですよ，，，！ (2021年7月21日 15時) (レス) id: 7988901400 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪鈴 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kinok/
作成日時：2021年2月2日 12時
