▽ ページ18
ビックリして、葛葉さんを見上げると鋭い目付きで伏見ガクを睨みつけていた。
伏「あーあ…とーやぁ、邪魔しないでよ」
?「いやいやいや、貴方こそ何やってるんですか!?馬鹿なんですか!?」
急ぎ足で来たのはこれはまたよく知った顔で会った。
剣持刀也…伏見ガクと一緒に来たんだ…。
叶「Aちゃん!!大丈夫!?怪我とかしてない!?」
『あ……か、なえさん』
跳ねる心臓を抑えながら叶さんの方を向くとメッシャーズの三人が並んで歩いてきていた。
黛「伏見さん……何やってるんですか?」
伏「いっやぁ……"姫"にいち早く会いたくってさぁ…驚かしちゃったけど、少しでも話せてよかったよ」
そうニコッと笑う伏見ガクに何故か背筋がゾッとした。
それを察したのか葛葉さんは更に隠すように私を抱き締めてくれた。
葛「あの……勝手な事、しないでもらえます?」
叶「そうですよ、伏見さん!!お話したと思いますが、Aちゃんは人間不信なんです!!
そんな勝手な事をするならもう二度と会わせませんよ!?」
そっか、事前に話してくれてたんだ…でも、なんで伏見ガクは私に直接会いに来たんだろ…?
『(分からないけど、"分かっちゃダメ"な気がする)』
その得体の知れない恐怖から葛葉さんの服を握った。
三「と、取り敢えずさ!場所を移動しない?
ここじゃ、何も話せないしさ!!」
"ね?そうしよう!!"と三枝明那がそう言うと叶さんはもそれに賛同するように頷いた。
叶「そうだね…応接室に行こうか、葛葉はAちゃんをよろしくね?」
葛「わーってるよ!!…ほら、行くぞ?」
『う……うん』
手を繋がれて連れていかれてる途中で後ろから剣持刀也の説教をする声が聞こえたのでチラッと見ると、苦笑いを浮べた伏見ガクがいた。
そして、何故か分からないがその光景が懐かしく思えた。
『(なんで、こんな気持ちになるんだろ…
なんで……"懐かしい"なんて思うんだろう)』
私は、少しだけ自分の感情がわからなくなった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 238人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪鈴(プロフ) - 咲さん» ありがとうございます!!裏の方では俺って言って欲しいなって欲望が出てしまった…直しておきます！ (2021年7月21日 21時) (
レス) id: de383840ec (このIDを非表示/違反報告)
咲 - 設定がとても面白くて，一気に読んでしまいました！素敵な作品をありがとう御座います！後，細かくて失礼なのですが，甲斐田さんと弦月さんは一人称僕ですよ，，，！ (2021年7月21日 15時) (レス) id: 7988901400 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪鈴 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kinok/
作成日時：2021年2月2日 12時
