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『────────ごめんなさいっ』
それだけを言うと、Aは事務所を飛び出した
野島「あっ華実屋さん!!待ってください!!!!!」
久我「野島!!あんな奴追わなくていい!!」
野島「で……でも、兄貴…………」
野島が事務所を飛び出たAを追い掛けようとするが虎徹がそれを止める
……野島の心も、虎徹の心も分からなくはない……
心配だよな、俺だって……本当は飛び出して追いかけてぇよ
一条「(でも、俺にはその資格はねぇ)」
そう考えていると肩に誰かの手が置かれた
そちらの方を向くと五十嵐の親父がいた
五十嵐「一条、Aちゃんと知り合いだったのか?」
一条「……知り合いというか、血縁関係があります」
五十嵐「血縁関係……?」
一条「はい……Aとは、親戚なんですよ……年の離れた、妹みたいに思ってました」
それから、Aとの関係を全て話した
虎徹は何か言いたげにしていたが、それは気にしないように……全て、話した
五十嵐「そうか、あんなに明るいAちゃんにそんな過去が……」
一条「……けれど、Aが家でどんな扱いをされていたかまでは分かりません…俺の、想像でしかありません」
そう、本当にそう扱われていたのか、そうではないのかは本人しか知らないのだ
一条「…………そうやって、拒絶されて、俺はアイツの前から消える事しか出来なかった
………………それが、アイツにとって最善だと思ったんです」
Aは何も悪くない……何も悪くねぇんだ
一条「…………虎徹」
俺が虎徹にそう話し掛けると肩をピクリと揺らして今にも泣きそうな表情をこちらに向けた
……虎徹も、アイツの事が大切ってのは分かってるよ
今、ものすごく後悔してんだろ?
一条「…アイツはな、どこかに怒りを向けないと生きていけなかったんだよ
アイツは……Aは、何も悪くねぇ……だから、嫌わないでやってくれ」
これは、何も出来なかった兄貴分からの願いだ
もう、頼られることもない……けれど、アイツの幸せをずっと、願ってたんだ
一条「Aは、一族の中でも優しい奴だった
優しくって、自分の意思はハッキリしていて、優しくて…………そして、弱い奴なんだ」
久我「………………一条の、兄貴」
一条「………………たのむ、アイツを、捨てないでやってくれ」
俺はそれを言い終わると頭を下げた
…………アイツの事を守れるなら、いくらでも頭を下げよう
久我「い、一条の兄貴!!頭を上げてください!!」
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ゆう - はい大丈夫です。楽しみにしてます。 (2022年12月14日 16時) (
レス) @page2 id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
雪鈴(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます(_ _)相良の兄貴ですね、他にもリクエストがありますので後々になってしまいますがよろしいでしょうか？ (2022年11月30日 20時) (レス) id: 5206622557 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - この夢小説を読んでいると楽しいです。リクエストで相良さんを出してください！ (2022年11月30日 16時) (レス) @page41 id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
雪鈴(プロフ) - サクラさん» 名前変更ですか……最初は考えたんですがどうしても文字数を取ってしまうので断念してしまったんですよね…申し訳ないです (2022年8月2日 15時) (レス) id: 5206622557 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 名前変換はできないんですか？とても面白いお話なのでできれば変換して読みたいです。。 (2022年8月2日 15時) (レス) id: 319352fe0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪鈴 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kinok/
作成日時：2022年6月26日 11時
