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一条「………A『気安く私の呼ぶな!!』」
『お前に名前なんて呼んで欲しくない!!私の名前を呼んでいいのはこの世で私の味方をしてくれた人間だけだ!!
お前なんかが、私の名前を呼ぶな!!このクソッタレ野郎!!!!!』
私がそう言い終わると同時に左頬を"バチンッ"と何かで叩かれた
ジンジンと広がる痛み……再び前を向くと目を見開いた一条康明とそれの隣に立つテツ君が居た
……どうやら、私を叩いたのはテツ君の様だった
『(……兄貴を侮辱されて、我慢出来なかったんだろうな)』
それと同時に私の目からは涙が溢れ出た
この涙はきっと…………"悲しみの涙"だ
久我「……なんでお前が一条の兄貴を毛嫌いしてるか分からねぇけど、兄貴を侮辱するんじゃねぇよ」
テツ君の顔は怒りと悲しみが入り交じった表情をしていた
別に、自分が被害者なんて思ってない、寧ろ一条康明の方が被害者で私が加害者なのだ
それでも、私は…………わたしはっ!!!!!
『ーーーーーーっ、うっせぇな!!!!!
なんだよ!!!!!私は、私は何も悪くない!!!!!悪いのは……全部、全部アンタのせいだよ!!一条康明!!!!!』
私の事を理解してくれる人が出来たって、そう……思ったのに…………!!!!!
『私の欲しいものをなんで奪うんだよ!!!!!
私から、奪ってそんなに楽しいの!?悪趣味だね!!!!!相変わらずさぁ!!』
久我「っこんの!!いいかげんn「虎徹!!やめろ!!」」
テツ君が今度は拳を握り私に殴り掛かろうとしたら一条康明はその腕を止めた
一条「…………俺は、別にお前から奪おうなんて考えてねぇよ
…………ごめんな、A」
そう言いながら今にも泣きそうな表情を浮かべた
…………………………謝らないでよ、本当は……どっちが悪いかなんて、わかってるから………………
『────────ごめんなさいっ』
私はそうして、事務所を飛び出した
後ろからは野島さんの声が聞こえたが私は一刻も早くここから立ち去りたかった
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ー
どこまで走ったか分からない……
でも、とりあえず空龍街の公園に帰ってきたようだ
『………………うぅ、どうして、どうしてこうなるの……』
何もかも、私のせいなのに……私の撒いたタネなのに……ああやってでしか、あの人と口を聞けない……
『……あやまりたいのにっ』
素直に、なれない…………私はずっと
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ゆう - はい大丈夫です。楽しみにしてます。 (2022年12月14日 16時) (レス) @page2 id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
雪鈴(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます(_ _)相良の兄貴ですね、他にもリクエストがありますので後々になってしまいますがよろしいでしょうか? (2022年11月30日 20時) (レス) id: 5206622557 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - この夢小説を読んでいると楽しいです。リクエストで相良さんを出してください! (2022年11月30日 16時) (レス) @page41 id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
雪鈴(プロフ) - サクラさん» 名前変更ですか……最初は考えたんですがどうしても文字数を取ってしまうので断念してしまったんですよね…申し訳ないです (2022年8月2日 15時) (レス) id: 5206622557 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 名前変換はできないんですか?とても面白いお話なのでできれば変換して読みたいです。。 (2022年8月2日 15時) (レス) id: 319352fe0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪鈴 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kinok/
作成日時:2022年6月26日 11時