2話 ページ2
「ごちそうさまでした！」
朝ごはんを食べ終わり、流しにお皿を置く。
自分部屋へ向かい、制服に着替えていった。
私の高校はボレロの制服で可愛いと評判だが、個人的にはセーラー服が良かったなんて思ったりもする。
着替え終わったら、髪の毛や身だしなみを整え、持ち物の確認をし、いざ登校！としたいところなのだが…
「待て！俺らも一緒に登校する」
といつもここで兄に止められる。
「えぇ。別々でよくない？」
「だめだ！蘭音はそこで待ってろ」
(でもそしたらいつものバスに遅れちゃうし)
どうしても早く出ないといけない。
そこで私はある作戦をたてた。
「奏真にい、今日日直だから先行っていい？」
(日直作戦。どうだ…！？)
「今日は蘭音のクラスの日直15番の滝ノ内さんだ。なんで嘘つくのかな？」
作戦はあっさりとばれてしまった。
相手はむしろ何かを探ろうとしている。
「お兄ちゃんたちに隠しておきたいことでもあるのかな？たとえば恋愛事情とか」
奏真にいがじっと、蛇のような目でこちらを見つめる。
視線が全体に刺さってきて何だかいたたまれない。
「そ、そんなことないよ」
「どっかのやつと付き合ったとかいうんじゃねえよな！？」
次は弓弦にいがじっと睨んできた。
妹にガンを飛ばすのはいかがなものかと思う。
「それもないから！ほら、準備終わったなら学校いこ」
近寄ってくる兄たちを通学バッグで押しのけ、玄関からでた。
私たちは普段からバスに乗って通学する。
乗り継ぎもせず、一本で学校前まで行けるというウルトララクチンコースだ。
そんなバスの登校、私にとっての一日の楽しみの一つであった。
私たちの乗った停留所から3つ後に乗ってくる、別のクラスの男の子。
茶色がかった黒髪で、爽やかで格好良くて、明るい感じ。
このまえ名前を調べた、
そう、名字が同じ“み”で名前に“音”が入ってるのだ。
(これは、もはや運命じゃない！？今は2月、新学期のクラス替えで同じクラスになれたら席も近いし！)
新学期が今の私にとって一番の楽しみであった。
彼と同じにクラスになれるよう、今度神社でお願いでもしておこう。
そうぼんやり考えながら、イヤホンで私の好きなバンドの曲を聴きつつ三戸部君をじっと見つめて過ごした。
ちなみにその後、お兄ちゃんたちに誰を見つめていたんだとまた探られそうになった。
彼らのあの洞察力を、未だに私は見くびっていたかもしれない。
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すにすな＠さくらぁ - ＊桜もち。さん» やっと更新したよ〜一応もう流れは最後まで決まってるから、更新停止にならないレベルでポツポツ更新していく予定✨ (9月25日 22時) (
レス) id: 7e45e119a7 (このIDを非表示/違反報告)
＊桜もち。(プロフ) - 久々の更新だ〜〜〜！！！まじで楽しみにしてました！！！やっぱり好きだなあ………この小説…✨ (9月25日 17時) (レス) @page14 id: 849756f787 (このIDを非表示/違反報告)
カテゴリーＪ♢桜もち。 - すにすなさん» しかも確か観覧車の中でだったよね？笑 弓弦お兄ちゃんスパイの才能あるのでは……… (2022年9月23日 16時) (レス) @page13 id: 5027370f8c (このIDを非表示/違反報告)
すにすな - カテゴリーＪ♢桜もち。さん» ありがと〜！！！なんでお前見てるんだよって私も書きながら思った……笑 (2022年9月23日 16時) (レス) id: 3bd902a602 (このIDを非表示/違反報告)
カテゴリーＪ♢桜もち。 - テスト期間お疲れ様〜！！更新楽しみにしてました！！！弓弦お兄ちゃん２人のキスまで見てたのか……すげぇ((ドキワクな展開だね〜💖 (2022年9月23日 14時) (レス) @page13 id: 5027370f8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すにすな@さくらぁ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ruriruhomupe1/
作成日時：2022年7月29日 19時
