朝 ページ30
肌寒い感覚に目を開ける
あれ？なんで布団も被らずに寝てるんやろ？
ん？淳太どこや？
寝起きで二日酔いという
最高に頭が回らへん状況で
リビングへ出る
テーブルの上に見たことの無い紙がある
「お邪魔しました」といつもより汚いこの字は
淳太や
何があったっけ？
泊まることになって…
先に風呂行ってもらって…
俺が風呂行って…
んー…
思い出されへん！
淳太に聞くか！と
スマホを手に取ったら
照史からの着信が入っていた
なんかあったっけ？
え？仕事とか！？
俺オフやと思ってるけど飛ばしたんやろうか！？
焦りながら急いで照史へ電話する
橙「なんや」
紫「え？電話もらってたから折り返し…」
橙「どこまで覚えてるんや？」
紫「淳太が泊まることになったはずやねんけど家おらへんねん。知らん？」
橙「はぁ…ちょっと今アカンからまた電話するわ」
そう言うと通話が切られてしまった
なんやったんやろ？
ブーブー
誰かからの着信に慌ててでる
紫「はい！」
緑「�陲舛磴鵝�今ええかな？」
紫「どないした？」
緑「昨日夜な淳太見たんよ」
紫「へ！？」
緑「泣きながら歩いてた」
紫「そっか…」
緑「なにか知ってるんやね？」
紫「おん…」
緑「すぐに照史が現れて淳太のこと連れて帰ったわ」
紫「そっか…」
緑「しっかりしぃ！」
紫「へ？」
緑「好きな人取られても平気なフリすんなや！」
紫「神ちゃん…俺な…やっぱりアカンねん…」
みんなの励ましのおかげでまだ頑張れる！
なんて思っていたけど、そうやない
緑「何があかんの？」
紫「多分淳太泣かせたのは俺やねん」
緑「はぁ？」
紫「だから俺が支えることは出来へんねん…ごめん」
これ以上話すこともなく通話を切る
そうや。
思い出した
自分はなんて勝手なことをしたんやろう…
怯えている姿もかわいい？
何言ってるねん
好きな人を大切に出来ない俺は
淳太を好きでいる事も
そばに居ることも許されへん…
ピンポーン
インターホンの軽い音が鳴り響く
正直今は誰にも会いたくないねんけど…
ピンポーン
無視をしているともう一度鳴り響く
ピンポーン
さっきより感覚が短くなっている…
ピン、ピン、ピンポーン
もはやイタズラやんけ！
なんて思いつつ応答を押すと画面にはのんすけ
桃「あけてー！」
紫「今会いたくないねん。帰ってくれ」
桃「照史から伝言預かってるからあけてー」
紫「帰れや」
桃「意気地無し開けろー」
紫「開けへん。帰れってば」
桃「居座るぞー」
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作者名：あい
| 作成日時：2022年9月4日 21時
