ベッド ページ29
軽い淳太を持ち上げると
簡単に思い通りの体勢になってくれた
黄「ど、どないした…」
紫「なぁ。淳太…」
普段俺より賢くてみんなの見本となってくれて
しっかり者の淳太を俺が見下ろしている…
少し怯えた小動物な目が可愛い
その辺の女…いや、どんなに綺麗な女性でも淳太には適わへんな
こんなに綺麗で可愛い人なんか
この世に1人しか居らへん
俺が俺の下で俺を見つめてるなんて
ゾクゾクと甘く痺れが回ってくるな
黄「は、はい…」
紫「淳太…」
黄「ひっ！」
甘い匂いにつられて顔を近付ける
ここや…ここから淳太の匂いがしてる…
舐めてみると口に甘いのが広がる…
そのポイントが愛おしく感じて
吸い付いてみる
黄「�陲舛磴鵝�どないしたん！？」
紫「黙れって」
俺の事押しているつもりなんかもしれへんけど
肩や腕にしがみついているようにも感じれて…
耳が近いのに大きな声出すから
辞めて欲しくて注意すると
固まったまま俺をじっと見ている
あぁ、怯えている淳太も可愛いなぁ
紫「淳太…」
黄「ぁ、え？」
どうしてベッドに居るのか分からへんけど
そういうことやんな？
俺が触ってもええってことやろ？
黄「は、はま、ちゃ…な、何？なんなん！？」
紫「だから黙れって」
黄「ちょっ！とっ！！」
もっと…もっと淳太を感じたい
俺のものに染まってくれたらいいし
俺を求めて欲しい
この天使の羽を俺がもいだら淳太はずっとここにいるのかもしれへん…
だから先へ進みたい…
黄「やめっろっやぁ！！」
大きな声と腹部に強い圧迫感と共に
ボンッとベッドへ沈む身体…
あぁ、なんか言ってるなぁ…
ふわふわした感覚に包まれる
熱くなった身体から力が抜けていく…
淳太の甘い感覚は味覚に残ってるし…
普段なら触ることの無い
淳太の身体の肌の感覚…
俺と違って綺麗な白い肌…
俺の欲望で汚してもええんやろうか？
でも寝室で寝てる淳太が悪いよなぁ？
あれ？
淳太が居らへん…
遠くの方で誰かが何かを話している？
おれは…本気で…すき…
誰の声やろ？
あぁ、俺の心の声かな？
本気で好きやねんから
そんな軽はずみな身体の関係作ったらあかんよなぁ…
俺の中の天使がそう言ってるんやな…
悪魔はこのまま淳太の事を好きにしていいと言っている
どちらにせよ
淳太が俺だけを見てくれたら
最高の結末やねんけど…
目を閉じているのに
視界がグルグルと回っているのは
お酒？
それとも
俺と淳太の関係に混乱してるのかも
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作者名：あい
| 作成日時：2022年9月4日 21時
