【忍たま】三禁なんてやぶっちゃえ！

9話 ページ9

「ねぇ、Aちゃん」

あれから数日後。

授業終わりで火薬倉庫に向かおうとしていた時だった。


「なんですか？タカ丸さん…」

いつになく楽しそうに笑っている。



「恋バナしない？」

…女子か！

「しないです！」

そうだった、この前のお豆腐パーティーで察されてたんだった！


「そっか〜…Aちゃんの役に立てると思ったんだけどなぁ」

ありゃ…しょんぼりしていらっしゃる。


確かにタカ丸さんは元髪結だからオシャレだし人付き合いも上手いし…ううっ

なによりそんなしょんぼりされると心が痛む！



「えっと…どこまで分かってるんですか？」

ぱっと顔を上げて目を輝かせる。

…反応が子どもみたい。



「教えてくれるの！？えっとねぇ、立花くんか潮江くんのどちらかが好き…ってことくらいかな笑」


「…火薬倉庫に着くまでですよ」

タカ丸さんのキラキラさに負けた…

こんなんじゃ私、哀車の術に速攻で引っかかっちゃうよ。


「…潮江先輩です」


「それは随分イバラの道を…」

苦笑いするタカ丸さん。


「やっぱりそう思いますよねぇ…タカ丸さんはそういう話ないんですか？」

くノ一の子達にいつも追いかけられてるからそういう話の一つや二つはあってもおかしくない。

…2つ以上あっても困るけど笑



「うーん…昔は髪結いが楽しくてしょうがなかったし、今も忍術の勉強に精一杯だからなぁ
お客さんの話を聞くことの方が経験は多いかな」


へぇ…ちょっと意外。

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