歩み寄り ページ25
自分の気持ちに気が付いたAはすぐに付き合っていた彼に別れを告げた。何度も、ごめんなさい、と謝ると彼は優しく微笑んでくれ、元の友人に戻らないかとありがたいことに提案してくれた。
そして、5年生。常に成績が上位にあったAは、レイブンクローの監督生となった。
監督生は男女でペアだったので、共に選ばれたビル・ゲイツと一緒に専用のコンパートメントへと足を運んだ。ガラリ、と彼がその扉を開くと中にはグリフィンドールカラーのネクタイをした男女がすでに座っていて、そのペアを見るとAは僅かに目を見開いた。
「まぁ！レイブンクローはビルとAなのね！心強いわ」
友人であるリリー・エバンズが微笑みながら手を差し出した。ビルも彼女に面識があるので、安心した表情を見せていた。
Aはリリーの横に座る鳶色の彼＿＿リーマス・ルーピンにそっと手を差し出した。
「よろしくね、リーマス」
ドギマギとした自分の気持ちが手を伝って彼に感じられてしまわないか緊張したが、笑みを見せながら一生懸命にその気持ちを隠した。
「よろしくね、A」
久しぶりに、自分に向けられた視線、声、触れる手から伝わる体温に、ドキッと心臓が大きく音を立てた。
「せっかくだから、互いのペアを組み替えて見回りしてみない？」
しばらくして、そう提案したのはリリーだ。
おそらく、リーマスといたら、ジェームズ・ポッター達のコンパートメントで足留を食らうことを嫌がっているのだろう。
「いいわよ」
「オーケー」
2人はすぐに承諾した。リリーはビルと。Aは緊張の気持ちを抑えてリリーの為ならば、とリーマスと一緒にコンパートメントの見回りを行なった。
見回りの間、リーマスはあまり口を開かなかった。
握手をした時に、彼の手から�狷依畢瓩魎兇犬燭里澄�
もし、自分から声を掛け辛いと思ってくれているのなら
そう思った時に、自然とAの手はリーマスのローブに伸びた。
「ねぇ、＿私はリーマスのことずっと覚えていたわ」
その言葉に、リーマスはハッと動きを止めた。
「、、ありがとう＿＿突然引越ししちゃったから、もう覚えてないかなって思ってなかなか声を掛けられなかったんだ。ごめんね」
そう微笑むリーマスに、僅かに胸の奥がキリッと痛くなった。
＿＿もっと、頼ってくれていいのに。
人狼になってしまったという事実がリーマス自身に壁を作っているようだったのだ。
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ひまわり。(プロフ) - レティシアさん» ありがとうございます😌子世代編へと続いていくのでお時間あれば目を通していただけると嬉しいです(^^) (2022年1月27日 20時) (
レス) id: 0e882bf437 (このIDを非表示/違反報告)
レティシア - ……この作品、最高。これこそ私の探していた小説ｯ (2022年1月27日 19時) (レス) @page49 id: 04b1c05e16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり。 | 作成日時：2021年4月14日 20時
