落胆の眼差し ページ17
「辞めなさい！ポッター！！彼を降ろしなさい！！！」
すぐ近くにいたエバンズが止めに入ってきた。彼女は常にスネイプの肩を持っていたし、こうしてジェームズに怒りを向けることが日常的であった。そんな表情であっても、自分に対して意識を向けてもらえるということにジェームズは喜びを感じている様であったが＿＿今回は1人だけでなく、側にAも居たのだから、思わず僕の心臓はドキッと嫌な音を立てた。
「リベラコーパス」
反対呪文を知っていたAがそう優しく呟くと、彼女の呪文と同じように、宙吊りにされたスネイプの身体も優しく地面へと戻された。
「おぅおう、今日は美女2人に助けてもらって、いいご身分だな。特にエバンズはいつだってお前の面倒を見てくれる�爐�姉ちゃん�瓩�？ああ、だってそうだな、泣きべそのスニベリーだったもんなぁ」
シリウスのその言葉が癪だったのか、スネイプが荒々しく声を上げた。
「僕に�珮劼譴新讚瓩僚�けは必要ない！！！」
「！」
あれ程そばで助けてくれていた彼女に初めて向けられた差別用語に、エバンズは悲しげに表情を歪め、ジェームズは怒りのあまりもう一度杖を振おうとした。
「お前！リリーに謝れ！」
「いいえ、ポッター！貴方に�犲佞讚瓩般仁瓩垢覿攅腓い呂覆い錙�！でも、そうね、ええ！！スニベルス、貴方はその汚らしい下着を洗濯することをおすすめするわ！」
彼女はそういうと、1人でサッと城の中に戻っていってしまった。
「お前のせいで！！」
「思い知れ！」
彼女が去ってもなお、静まらない2人に対して、黙っていたAが素早く杖を向けた。
「ラングロック」
舌縛りの呪文を唱えられたジェームズとシリウスがアタフタとする姿を全く気にせず、Aは何食わぬ顔でスネイプの杖と乱雑に置かれたカバンを拾い上げて彼に差し出した。
「余計なことを、」
「あら、ずっと浮かんでいたかったの？」
彼女の言葉に、フン！とスネイプは鼻を鳴らして、助けてもらった礼も言わずに大股で去っていってしまった。その姿を肩を竦めて見送ったAは、くるりと僕の方に身体の向きを向けて、あまり友好的でない表情を見せた。
「貴方達が歪み合うのは今に始まったことではないから、改心して欲しいなんて思わないわ。でも、申し訳ないけど＿＿今日の貴方達は卑怯だった＿＿とても、残念よ」
その言葉と落胆の眼差しは間違いなく、僕の方へ向けられていた。
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ひまわり。(プロフ) - レティシアさん» ありがとうございます😌子世代編へと続いていくのでお時間あれば目を通していただけると嬉しいです(^^) (2022年1月27日 20時) (
レス) id: 0e882bf437 (このIDを非表示/違反報告)
レティシア - ……この作品、最高。これこそ私の探していた小説ｯ (2022年1月27日 19時) (レス) @page49 id: 04b1c05e16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり。 | 作成日時：2021年4月14日 20時
