縮まる ページ13
図書館での一件以来、大広間にいる時や、レイブンクローとの合同授業などAはリーマスを見掛けると、優しく微笑みながら挨拶を交わしてくれるようになった。
「お前最近、グレイディと距離が縮まった様な感じだな」
シリウスはディナーを皿に取り分けながら、リーマスが手を振るレイブンクローのテーブルをチラリ、と見てそう口を開いた。
「ぁあ、まぁ、そうだね」
リーマスが曖昧に答えると、向かいに座るジェームズがクイッと眼鏡を上げながら続けた。
「お互い監督生になったから、ってだけじゃないだろ？＿＿彼女に対する君の熱量は、他の女性には全く見せないものだと僕は察するね」
ニィ、と笑みを見せるジェームズに思わずため息が出た。ピーターはこの手の話に疎いのか、それとも目の前の食事に夢中なのか＿_おそらく両者であったが＿＿3人の会話を気にせず食事をしていた。
「なんのことだか」
自分のAへの想いが恋心であるのは自覚があったが、彼らに認めてしまうのは癪に触る為、わざと解らないふりをした。
「＿＿君ってやつは、、まあいい。それで、でも、何か特別な関係ではあるんだろう？」
なかなか引き下がらないジェームズとシリウスから熱い視線を送られ、リーマスは肩を竦めながら答えた。
「もともと、僕達は幼馴染だったんだ。といっても、5歳の頃までだけど＿＿問題が起きてからは、家族で引っ越しを繰り返していたし、組み分けで彼女本人だと気が付いてはいたけど＿＿実際に話す様になったのは本当に最近だよ」
「へぇ！じゃ、もうかれこれ10年来の友人ってわけか」
「会って喋ったりしてなかった年数を入れれば、そうなるね」
感心する様にシリウスが呟いたので、僅かに皮肉を込めて言った。
「でも、彼女にはあのことは言っていない＿＿もし、知っても君達みたいに関係を縮めることが出来ればどんなに良いことか＿＿」
そう告げて食事に手を伸ばす為に視線を下げた時、チラリとジェームズとシリウスの悲しそうな瞳が入った様な気がしたが、リーマスは気にせずそのまま話を終わらせた。
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ひまわり。(プロフ) - レティシアさん» ありがとうございます😌子世代編へと続いていくのでお時間あれば目を通していただけると嬉しいです(^^) (2022年1月27日 20時) (
レス) id: 0e882bf437 (このIDを非表示/違反報告)
レティシア - ……この作品、最高。これこそ私の探していた小説ｯ (2022年1月27日 19時) (レス) @page49 id: 04b1c05e16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり。 | 作成日時：2021年4月14日 20時
