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28.探し物は何ですか ページ28

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バレー部の部室や、体育館。校舎裏。その他、なくなってから紫ちゃんが行った場所へは全部まわってみたけど
指輪は見当たらなかった。



「本当にごめんね…Aちゃん…」
「気にせんでええよ、でも見つからんなあ…最悪、怒られるかもわからんけど先生に聞いてみよか?」



もう薄暗くなってきたし、そろそろ帰らないとまずいからな。




「違うの…私、倫太郎と付き合ってるなんて嘘ついてごめん…」




紫ちゃんは泣いていた。



「そんなん、別にもうええよ。過ぎたことやん」



そう言えば、そんなこともあったな。
紫ちゃんは、倫太郎のことが好きで、誰かに取られたくなくてそんな嘘をついたんだろう。
でも、紫ちゃんの嘘がなかったとしても、きっと私達はお互い告白することはなかっただろうし
今、両思いでいられてるんやから、何の問題もない。



「おーい!A!紫!指輪って、これかー???」



私たちの正面から萌と諒が走ってくる。
諒の手には、銀色に光る丸い輪。



「それ…ありがとう…」




紫は泣きながら受け取った。



「よかった…」
「教室のゴミ箱に捨ててあった!お前、今度からは学校持ってくんなよ!女のひがみは怖いからなー!!」



諒は笑って紫に指輪を渡した。
ホンマに、よかった…。



「ところでA、角名はほっといてええん?」
「いや…なんも言わんと教室出てきてしもたし…流石に先に帰ったやろ…」
「いや、角名は教室でずっと待ってるで。俺らが教室行った時おったもん。そやで、状況話しておいたで!」



待っててくれてるんか。
諒にそう言われて。私は急いで自分の教室へ走った。

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(プロフ) - すいみ〜さん» ありがとうございます!私ももうちょっと長く書きたいなあーって思っちゃいました。また、続編書ける時が来たら書きたいです。応援してくれてありがとうございました! (2018年10月29日 18時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 愛永さん» ありがとうございます!こんなの角名くんじゃない…って思われないか心配でしたが、楽しんでもらえたなら良かったです!続編、頭に浮かんでいるのはこのお話とがらっと雰囲気変えた話なのですが、いつか書きたいです! (2018年10月29日 18時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
すいみ〜 - もももも、もう終わっちゃうの〜??素敵な小説を書いてくれてありがとうございました〜!正直、まだ終わってほしくないです〜!!!でも、お疲れ様でした!続きを期待しちゃってます・・・! (2018年10月29日 17時) (レス) id: a616d0f8f5 (このIDを非表示/違反報告)
愛永(プロフ) - おぉぉ…完結(?)おめでとうございます!凄い感動しました…。続編、もし作者様が書けるのであれば書いて欲しいです…!角名くんの小さい頃のツンデレ感最高でした! (2018年10月29日 17時) (レス) id: ba4d172ca4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すいみ〜さん» ありがとうございます!これからも更新頑張ります! (2018年10月25日 19時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年10月17日 17時

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