こんなオトナになりたい ページ9
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朔「！」
ヒュッと空気を切り裂いて飛び出す扇状の氷の刃が、星野朔夜の撃つ弾丸によって粉々に破壊される。
きらきらと、そのカケラが夕日を浴びて光った。
隙をついて距離を取り、刀を構え直したところで、
朔「ははっ、思った以上に成長してんじゃねえか」
からっと笑った星野朔夜は、銃口を下ろすとそれを地面に向けて撃ち放った。
・・・コンクリートの上で跳ねたのは銃弾ではなく、ただのコルク玉。
大「・・・なに、もう・・・」
朔「ゴメンって、ちょっと試したかったんだよ。
俺は軍の人間じゃないから、ホンモノの銃器は銃刀法違反でお縄になっちゃうのでね」
そう言ってまたくるくるくるくる、手の中でそれを回し出す・・・何者やねんこの人っ！
どう考えたってフツーの人の動きじゃなかったし、
マジで殺されるかと思ったし！！
那「なるほど、なかなか生きた動きをしている」
朔「そうでしょう？軽く妖術まで覚えちゃって、つい数ヶ月前までごく普通の一般市民だったとは思えない成長っぷりですよね〜」
那「ああ。想定以上だから少し安心したよ」
那月一郎は満足げにうなずくと、その手をもう一度こちらに差し出した。
那「挨拶が疎かになってすまない。
改めて、那月一郎だ。
今はこの国の総理大臣をやっている」
なんてお強い自己紹介なんや・・・
おそらく日本一であろうイケおじから放たれる致死量レベルのdandyなオーラに、俺はぽけーっとなりながら今度こそ握手をした。
か、かっこいい。
俺もこんなオトナになりたい！
「そーりが朔夜さんの実の叔父さんというのは、有名な話なのです」
大「そうやったっけ・・・とんでもない家系やな」
「ちなみに朔夜さんのお母さん、つまりはそーりのお姉さんも自和党の議員さんだったのです。ちょっとおもしろい人なのです」
那「・・・恭子姉さんはたしかに変わっているな」
毬「総理、そろそろ」
少し離れた場所に控えていた眼鏡の男のひと・・・
秘書サンかな？
まりや、とローマ字で記されたネームプレートを付けていて、総理や星野朔夜とはまた違った聡明な雰囲気を身にまとっている。
那「ああ、行こう」
「今日は何か用がある？」
那「そうなんだ・・・ノワールに話があってね。ついでにアリスに薬の追加分を頼んでいたんだ」
朔「ドーピングの間違いでしょ〜。薬ばっか頼らずちゃんと睡眠とってくださいよ」
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べに(プロフ) - megumonkeyさん» わ〜〜ありがとうございます！^^ めちゃくちゃ気まぐれになりますが更新していきますね！ (2021年9月27日 15時) (
レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
megumonkey(プロフ) - 続きか読めてとても嬉しいです‼︎ (2021年9月27日 12時) (レス) @page38 id: fa40db60d7 (このIDを非表示/違反報告)
megumonkey(プロフ) - 更新ありがとうございます！楽しみに待っていました！！ (2020年10月5日 18時) (レス) id: fa40db60d7 (このIDを非表示/違反報告)
べに(プロフ) - ココナッツさん» 戦闘シーンわりと中2クサイけど書いててめっちゃ楽しいです〜〜！！ (2020年8月1日 17時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - ぬあああああああ！！！！！（言葉にならない素晴らしさ） (2020年7月25日 15時) (レス) id: 672a09a9f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べに
| 作成日時：2020年7月11日 20時
