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red eyes ページ1

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深い夜の片隅を、その影は駆け抜けていた。



月光が街に静寂のベールを下ろしている。

風が無いため、昼間のうちに熱された空気が留まっており気温が高い上にじめじめと湿度が高い。

いやな熱帯夜である。

その影――――丸山は、いやな気候に息苦しさを覚えつつも建物の屋根を伝って素早く移動すると、街外れの山林へと足を踏み入れた。



今回の任務は少し特殊な潜入捜査で、丸山自身は直接的な諜報活動を行なっておらず、一般人に扮しターゲット近辺のビジネスホテルでフロントマンとして働いている。


これは捜査対象の組織に潜入中の軍の仲間が、SOSを出した時あるいは直接的な戦闘に踏み切った時、すぐに駆けつけられるようあくまで戦力要員として待機している状態である。


何もなければない方がいい。


丸山は背広の裾を少し捲り、手首に付けた腕時計型の無線機に触れた。




丸「・・・カラメロです。裏山に入りました」


『――――そのまま進んで。山頂付近よ』




さほど勾配のない小高い山など、丸山たち影にとっては造作もないものである。


ほんの数分で辿り着いた山頂付近のちいさな空き地に、軍の仲間を見つけた。


今回実際に諜報活動に当たっている戦闘員が3人、そして自分と同じ戦力タンクが1人・・・

丸山は慣れないネクタイを締め直し、お疲れ様です、とはっきりした成人男性の声音で言った。



「お疲れ様。あんたちょっと疲れてるんじゃない?」

丸「・・・シャバの職業が身に合ってないだけですよ。想定よりは元気です」

「そう。もう若干2ヶ月になってくるものね・・・お屋敷には定期的に帰っているのでしょう?」



そう言って首を傾げるのは、アンネという名の女性戦闘員である。

もちろんコードネームで、歳は丸山より少し上といった具合だ。



丸「まあ、はい」

ア「アクマちゃんに宜しく言っといてね」

丸「・・・その呼び方は、やめてもらえませんか」

ア「あらごめんなさい」



丸山はチッと鋭く舌打ちをこぼし、このアマ、と掠れた声でつぶやくと煙草に火をつける――――普段はあまり顔を出すことのない別人格である。


そのようすを見て、アンネはくすくすと笑った。


他の戦闘員たちは、若干怯えたように顔を引きつらせているが。

red eyes→



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べに(プロフ) - megumonkeyさん» わ〜〜ありがとうございます!^^ めちゃくちゃ気まぐれになりますが更新していきますね! (2021年9月27日 15時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
megumonkey(プロフ) - 続きか読めてとても嬉しいです‼︎ (2021年9月27日 12時) (レス) @page38 id: fa40db60d7 (このIDを非表示/違反報告)
megumonkey(プロフ) - 更新ありがとうございます!楽しみに待っていました!! (2020年10月5日 18時) (レス) id: fa40db60d7 (このIDを非表示/違反報告)
べに(プロフ) - ココナッツさん» 戦闘シーンわりと中2クサイけど書いててめっちゃ楽しいです〜〜!! (2020年8月1日 17時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - ぬあああああああ!!!!!(言葉にならない素晴らしさ) (2020年7月25日 15時) (レス) id: 672a09a9f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:べに | 作成日時:2020年7月11日 20時

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