久しぶりの時間 ページ8
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大「きょうだいはおったん?」
安「ん〜〜・・・姉貴がおったな、たしか」
大「・・・亮ちゃんとヤスって、どっちのが上?」
安「いや?おれらは同い年よ〜」
大「ほんなら俺がヤスのはじめての弟や」
なんのつもりもなく
ただ純粋にそう思って口からこぼれた。
俺、実際は長男やしなんや自分が末っ子ってわりとへんなかんじ。
でも、べつに嫌じゃなくて、ちょっとニヤける。
・・・ヤスはそのアーモンド型の目をまんまるにして、おどろいたように俺を見つめとった。
安「・・・光、ねえ・・・」
大「え?」
安「や、なんか、おーくらってめちゃくちゃ意外やけどまっすぐな子やんなあ・・・と思って」
大「いやそれディスってるよな??」
え?とわざとらしく首を傾げてるヤス
悪意があるんか天然か、
まあ、べつにどっちでも構わんのやけど。
大「俺ってそんな生意気に見えるんかなー」
安「ん〜。言うとくけど、見た目わりとガラ悪いからね?」
大「・・・ああ、そっか」
たまに忘れる。
俺そういえばヤンキーやった。
錦「なーあー。採血終わった〜?」
安「終わってる終わってる。どした?」
錦「俺1人でゲームとか寂しいやーん。みんなで一緒にしよおやあ」
亮ちゃんが、ヤスの前ではちょっとすなおなんは
同い年やったからなのか。
きゅるん、とした大きなタレ目でこちらを見上げて、滅多に聞かん甘ったれた声が手招きしとる。
か、かわいっっ
たまーにこういうとこ出してくるから、この人のことホンマの意味ではビビれへんのよなあ・・・そんなことを考えつつ、男3人でわちゃわちゃモン◯ン開始。
なんか、久々やな。こういう時間
普段、夜はほとんど疲れてすぐに寝るか
Aさんと月見に行くかしかないから
新鮮というか。
・・・いや、前までは、こんな時間を過ごすことの方が当たり前やったはずやねんけど。
錦「おまっ、ちょ、なんでそんな上手いねん!!」
大「いや〜俺、ゲームでは亮ちゃんに負ける気せんわ〜」
錦「あぁ!?クソが・・・もっかいじゃ!!」
安「もお、喧嘩せんでよ〜」
ふと思う。
俺はもう、元の生活には戻られへん。
ツレたちは俺のこと、付き合い悪くなったくらいにしか思ってないんやろか。
カレンは。
大「・・・アカン、考えたら負けや」
錦「あ?なんか言った?」
大「言うてないで〜」
錦「うわっ!!オマエそれ俺の獲物・・・!!」
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べに(プロフ) - ゆうみさん» ゆうみさん、コメントありがとうございます!わああとってもうれしいです、励みになります!(;;)お話はまだまだ続くので、頑張って更新していきますね! (2020年7月2日 1時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - とっても面白いです!シリアスなのにコメディタッチで、とっても読みやすいしとにかく物語に引き込まれました!一気に読み進めて続きが楽しみです!更新頑張ってください♪ (2020年6月30日 21時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
べに(プロフ) - ココナッツさん» わーーんめちゃくちゃうれしいですうう(;;)ありがとうございますなのです!(エルちゃん風) (2020年6月22日 21時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - べにさんお疲れ様です!私個人の意見ですが、もうこれは無料で読めるアプリの域を超えているような素晴らしさなのです(エルちゃん風) (2020年6月21日 8時) (レス) id: 5d604581ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:べに | 作成日時:2020年5月22日 21時