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太陽の報告 ページ36

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安「まず、Xの神因細胞の急激な増加は身体細胞のおよそ13%に達した時点でストップしとることは報告済みですけど、

もちろんその怪物級の細胞管理には、軍の研究所の管理システムじゃ手に負えへんので、おれのほうで勝手にシステムの上位改造を繰り返してます。


これは、急激な細胞の増加、あるいはこれ以上の強い神因反応を見せない限りは安定した管理環境ではあったはずなんです。


でも、今日午後12時22分。システムが突然ぶっ壊れてしもて・・・


エラー表示どころか、一発ダウンです。

で、その直後に境門開口によるものと見られる地震の観測」




安「境門の開いた美蜂学園周辺を軍が調べたところ、出現したのは八岐大蛇(ヤマタノオロチ)の同族個体でまず間違いないそうです。

一等魔として太古から恐れられている神話級のバケモノですね。


真昼間であったことと、対応したのがエルであったことから、オロチは本来の力を出していなかったと見られてます。Xも擦り傷程度で、身体検査でも問題なし。


また、オロチ側が自ら魔法陣を張って隠り世を作っていたことによって、一般の騒ぎにはなっていません」




朔『ほー・・・』




報告を聞き、朔夜は面白がって笑みを深めた。

反して章大は苦笑いを浮かべ、再び手中のタブレットに目を落とす。




安「X本人とエルによれば、地震の直前、体育の授業中に妙なことがいくつか起きたとのこと」

朔『妙なこと?』

安「はい。・・・授業内容はバレーボールやったらしいけど、Xが突然ボールを破壊したそうです。それも、競技の練習中にただスパイクを打って、です。

・・・朔夜さんもお察しかと思いますけど、」


朔『ああ。初めの頃のオマエらにそっくりな事象だ』




言って朔夜は、横山とAに視線を投げた。

横山はフンと鼻を鳴らし、Aは無言で俯く――…


そんなAを慰めるが如く丸山が手をつなぎにきて、大丈夫だよと、ニコニコ微笑んだ。


Aはそれで、口元にすこしだけ笑顔をつくった。




安「ただ、ノア様とエルと違うところは」


朔『まだ1割ちょっとの内でそれってことか・・・
おっそろしいな〜。下手したら本人に自覚がないまま暴走状態に入るぞ』


安「はい、実際、軍のレーダーが一瞬ですが天災レベルの神因反応を感知しています。

さらに、Xが持つ“輝刀・翡翠丸”の破魔の宝玉がひとつ、おそらくその爆発的な魔力にさらされたことによって破損しています」

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べに(プロフ) - ゆうみさん» ゆうみさん、コメントありがとうございます!わああとってもうれしいです、励みになります!(;;)お話はまだまだ続くので、頑張って更新していきますね! (2020年7月2日 1時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - とっても面白いです!シリアスなのにコメディタッチで、とっても読みやすいしとにかく物語に引き込まれました!一気に読み進めて続きが楽しみです!更新頑張ってください♪ (2020年6月30日 21時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
べに(プロフ) - ココナッツさん» わーーんめちゃくちゃうれしいですうう(;;)ありがとうございますなのです!(エルちゃん風) (2020年6月22日 21時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - べにさんお疲れ様です!私個人の意見ですが、もうこれは無料で読めるアプリの域を超えているような素晴らしさなのです(エルちゃん風) (2020年6月21日 8時) (レス) id: 5d604581ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:べに | 作成日時:2020年5月22日 21時

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