トチ狂っている ページ10
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「朔夜さん、肩は触ったらだめなのです。少年はケガをしているのです」
朔「うそん。ダテンシにやられちった？」
「・・・力加減の問題なのです」
朔「おいおい、手荒な真似はよしてくれよ〜世界が掛かってるんだぞ」
ご主人さま、いうのは、この人のことなんやろか。
俺、なんでここに連れてこられたんやろ？
ふとさっきの、だてんし、と呼ばれた謎のいきものに襲われたことを思い出すけど
まるきり現実味がなくてふわふわしとる。
なんか夢見とるみたい
「おいゴラァ朔夜ぁ！！！」
！？！？
突然の怒鳴り声と同時に
廊下の先からものすごいスピードで迫ってくる人影。
ひゅっと空を切る音がしたと思ったら、
カン、カン、カン、と床に何かが突き刺さった。
よく見ればそれは有名な風車の形をした、鉄製の。
大「手裏剣！？」
ヒイ！！て、ギャグみたいな悲鳴あげてもーたわ
俺が恐怖に仰け反ってる横で
星野朔夜は次々と飛んでくるその物騒なものを
ひょいひょいかわしていく。
そうして勢いよく降りかかった人影の拳を
手のひらでしっかりと受け止めて、
朔「おーおー。荒ぶってんなあ、ラビ」
「今日こそぶっ倒す！！相手しろや！！」
朔「また負けてベソかくのはお前だと思うけど〜？」
楽しそうに笑う星野朔夜とは対照的に、敵意むき出しの、いやでもものすごいイケてるメンズが、舌打ちをして半歩飛びのく。
「うるっせえ黙れこの変態人魚が！」
朔「ははっ、凡人うさぎちゃんはおとなしくニンジンでも齧っとけばいいものの・・・」
二人の男は互いに拳をぼきぼきと鳴らしはじめる。
今にも殴り合い(いや殺し合い？)をスタートさせようとするそのとなりで、やれやれ、というふうにため息をついた彼女は、ふとどこからかあの二本の剣を取り出して、
「うわっ」
朔「！」
その切っ先を、男たちの喉元に突きつけた。
「朔夜さん、仕事忘れちゃだめなのです。
亮はもう、だめ。ご主人さま言ってた、すぐ喧嘩する癖をはやく直せって」
りょうと呼ばれたイケてるメンズは
悔しそうにぐっと黙りこむ。
一方で星野朔夜はにやにや笑っていて、
このひとちょっとトチ狂ってんのかな・・・？
俺の心配はまあ外れてないのはたしかで
いや狂ってんのは３人とも一緒か・・・？
まずこの銃刀法アウトな代物の数々は何？？
そしてこれ人に向けていいものなの？？
絶対違うでしょ？？
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べに(プロフ) - 稲妻さん» わ〜！ありがとうございます！！気まぐれ更新ですが楽しんでいただけるよう頑張りますね〜！！ (2020年2月16日 23時) (
レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
稲妻(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！ (2020年2月16日 15時) (レス) id: b45af291eb (このIDを非表示/違反報告)
べに(プロフ) - megumonkeyさん» はじめまして！コメントありがとうございます〜！！わたしの趣味全開ですが、そう言って頂けるととってもうれしいです…！気まぐれな更新にはなると思いますが、楽しんで頂けるようがんばります！(^^) (2020年2月13日 0時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
megumonkey(プロフ) - はじめまして。すごくスケールの大きい話でドキドキ楽しませて頂いてます。大倉くんがこれからどうなっていくのか、とても楽しみです。次の更新楽しみにしています (2020年2月12日 18時) (レス) id: fa40db60d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べに
| 作成日時：2020年2月11日 23時
