狂気の地下のアリス ページ19
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小柄な背丈に、童顔。銀髪。
頭に電子メガネを乗っけている、青年――――俺と目が合うなり、にこにこと人当たりのいい笑顔を浮かべて、
「キミが大倉くんかあ。
しゅっとしてるし、えらいオトコマエやな〜!」
・・・良い人そう。ていうか、絶対良い人。
ほっとして肩の力が抜けた上に
オトコマエ言われてちょっとニヤける
砂漠でオアシスを見つけたような、はたまた極寒の地で明かりのついた山小屋を見つけたような・・・そんな気分や。知らんけど。
「はじめまして。おれ、章大っていいます。
『黒陽』の一員で、研究員やってます!
仕事上では
大「あ、えと・・・大倉です」
安「んふ、よろしくなあ」
まごつく俺の手をとって、がっつり握手して、ぶんぶん振って・・・って、笑顔ステキ過ぎか!
やたらいいにおいのする安田さん
その笑顔に癒されていたら
ふっと視界の隅で動いたAさんが、
「・・・わたし、来たって言った。なのに章大、わたしのこと無視する」
そんなん言って、しかもめちゃくちゃにむくれてる。
安「ごめんごめん。無視したつもりちゃうんよ?」
「いやだ。拗ねてる。Aは傷ついたのです」
安「もお〜・・・困ったキメラちゃんやなあ♡」
安田さんは苦笑しながらも
嬉しそ〜にニッコニコしながら両手を広げてる。
まさかとは思ったけど、何抱き合ってんねん!?
仲直りのちゅ〜♡とか言うてるし、
何!?この人たちリア充なん!?シネヨ!!!
「はは、羨ましいのですかドウテイくん」
安「え?大倉くんってドウテイなん?」
大「さすがにしばくぞ」
抱き合ったままこっち見んな!散れ!
Aさんは楽しそうにけらけら笑っとる。
くそっ、笑顔がかわいい!
「まあ、いざとなったら抱かせてあげてもいいのです。大倉さん、顔はイイので」
大「は!?!?ななな何を言うてんの!?」
いきなりそんなん言われたら(童貞やし)
パニックになって裏返った声が出る。
それすらも面白がってへらへら笑う彼女のとなりで、安田さんは、ちょっと困った顔をしとった。
困った顔。
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べに(プロフ) - 稲妻さん» わ〜!ありがとうございます!!気まぐれ更新ですが楽しんでいただけるよう頑張りますね〜!! (2020年2月16日 23時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
稲妻(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新楽しみにしてます! (2020年2月16日 15時) (レス) id: b45af291eb (このIDを非表示/違反報告)
べに(プロフ) - megumonkeyさん» はじめまして!コメントありがとうございます〜!!わたしの趣味全開ですが、そう言って頂けるととってもうれしいです…!気まぐれな更新にはなると思いますが、楽しんで頂けるようがんばります!(^^) (2020年2月13日 0時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
megumonkey(プロフ) - はじめまして。すごくスケールの大きい話でドキドキ楽しませて頂いてます。大倉くんがこれからどうなっていくのか、とても楽しみです。次の更新楽しみにしています (2020年2月12日 18時) (レス) id: fa40db60d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:べに | 作成日時:2020年2月11日 23時