彼らの部屋 ページ16
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横「A。お前どこまで説明した？」
「うーん、ひと通りざっと」
横「なんや、じゃあ軍のことも知ってるわけや？
仕事が早いなあ」
こんなに人間味のないヒト、見たことない。
笑ってるのに、決して口調が冷たいわけでもないのに、なんなんやろ？この独特の雰囲気は。
冷徹。
そんな言葉がよく似合う。
横「まあ、早急に確保できてよかったわ。
大倉 忠義くん」
大「・・・な、んで・・・？」
やっと出た声が、ガッスガスに掠れててビビる。
萎縮してるのはでも俺だけで、Aさんも執事さんも、それこそリラックスしているように見えた。
ただ、空気だけはピンと張りつめていて・・・
横山さんが手元の書類をあさる音が
やけに大きくこだまする。
横「勝手で悪いんやけど、ここ数ヶ月君のことは隈なく調べさせてもらった」
淡々と資料に目を通す伏せた視線が、文字を追うように左右にゆれる。
調べたって・・・俺のこと！？
いきなりこんなとこ連れてこられてそんなん言われたらチビりそうなレベルで怖いんですけど！！何事よ！？
横「えー・・・大倉 忠義、高校三年生。
家族構成は両親と弟が二人。
成績は中の上、部活は帰宅部で近所の居酒屋にてアルバイトをしとる」
横「ワルぶってるけど、実際はそうでもないな？
中学時代の写真と全然違うやんけ・・・高校デビュー言うやつやな。ふうん・・・」
「オマエそこあんまり突っ込んだんなよ」
燕尾服の男が口を開いた、と思ったら
執事らしからぬ乱暴な口調でびっくりした。
それに対して横山さんは、ごめんごめん、と片手を上げて答える。
友だち同士みたいなテンションやな。
横「えっと？・・・先日幼なじみの女にフラれたばっかりって？しかも幼稚園生の頃から好きやったんか、それは気の毒になあ。
そんなおかげで約18年間女性経験はナシと・・・ああ、童貞ってことか」
大「！？！？！？」
「へえ・・・ドウテイさんだったのですか」
大「いや童貞言うなや！！！てかなんでそんなことまで知ってんねん！？」
これこそ触れたらあかんとこな気がすんねんけど！？
俺の硝子のゾーンもろ直撃してるし！！
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べに(プロフ) - 稲妻さん» わ〜！ありがとうございます！！気まぐれ更新ですが楽しんでいただけるよう頑張りますね〜！！ (2020年2月16日 23時) (
レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
稲妻(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！ (2020年2月16日 15時) (レス) id: b45af291eb (このIDを非表示/違反報告)
べに(プロフ) - megumonkeyさん» はじめまして！コメントありがとうございます〜！！わたしの趣味全開ですが、そう言って頂けるととってもうれしいです…！気まぐれな更新にはなると思いますが、楽しんで頂けるようがんばります！(^^) (2020年2月13日 0時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
megumonkey(プロフ) - はじめまして。すごくスケールの大きい話でドキドキ楽しませて頂いてます。大倉くんがこれからどうなっていくのか、とても楽しみです。次の更新楽しみにしています (2020年2月12日 18時) (レス) id: fa40db60d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べに
| 作成日時：2020年2月11日 23時
