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告白 ページ42

me side




時刻は12時。


食堂で陛下を待つ。






kn「おつかれ。」




『あ、お疲れ様です。』






少しぼーっとしていると、陛下がやって来た。

いつものように隣に座る。





『いただきます。』
kn「いただきます」






なんだか少し、いやかなり、静かだ。





『…陛下?』



kn「ん?」




『…体調は良くなられましたか?』




kn「おう。おかげで元気になったわありがとう」




『いえ。良かったです。』







明らかに口数が少ない。








『……あの、陛下。なにかありましたか?』





kn「いや、」












陛下は途中で口をつぐんだ。


そして何か考えるように眉間に皺を寄せてしばらく俯いたあと、深呼吸をした。











kn「…A。」






『はい。』









急にまっすぐ見つめられて、何かはわからないが真面目な話だろうと箸を置いて見つめ返す。















kn「好きや。」













その言葉を理解するのに、少し時間がかかった。


理解した後も、返す言葉に詰まって私は陛下に沈黙を返してしまった。










kn「…ほんま、自分勝手なのはわかっとんやけど、好きになってもうてん」









不器用に笑いながら、陛下が言葉を続けた。










kn「やからと言って、Aの気持ちを強制するとかちゃうからな!?笑

言うかどうか迷ったけどずっと黙っとってもしゃあないし…、おん、まぁ、そういうことや」









陛下は目線をずらして、気まずそうに頬を掻いた。










『わかり…ました。

…あの、ありがとうございます』











私はそれ以外の言葉が浮かばなかった。




陛下は、おう。と言って、またいつも通り世間話をしながら夕食に手をつけた。



私もいつも通りそれに応える。









kn「ごちそうさん!」

『ごちそうさまでした。』






kn「はー食ったなぁ…、」





『そうですね。では…』








食堂を出て、部屋に戻る。








kn「あ、俺今日はこのまま訓練行くから途中まで一緒におってもいい?」




『いいですよ』








また話を聞きながら歩く。



好き、と言われたものの、陛下は本当に何ら変わらない。









kn「じゃあ行ってくるわ!」




『お気をつけて。』










元気よく走っていく後ろ姿を見届ける。


私は、陛下を……

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イデア(プロフ) - めさん» な、なんだってーー!!?(((すいません初コメにテンションが上がってしまいました、ありがとうございます…!!励みになります! (2022年8月21日 0時) (レス) id: 8186d383a3 (このIDを非表示/違反報告)
- この作品ほんと大好きです (2022年8月21日 0時) (レス) @page47 id: b02816ae41 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イデア | 作成日時:2022年6月19日 0時

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