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意外 ページ30

me side



ut「…どう?こんなんほっといて俺と西で暮らさへん?」





鬱さんが私の手をとって、そう言った。


それが冗談なのは鬱さんの目を見ればすぐにわかった。


ただ、こういった所謂“ノリ”みたいなものに耐性がなく、返し方がわからなかった。







『…えっと……』





返答に困っていると、肩に手が伸びてきて、そのまま引き寄せられた。








kn「おい大先生。A困っとるやろ。

その手離したりぃや。」








陛下が呆れたようにそう言うと、鬱さんは素直に私の手を離した。



それと同時に、肩に触れていた手が離れる。








kn「…なんや。」





『…いえ、少し意外だなと思って、』








陛下が助けてくださるなんて思わなかった。


陛下ならこのような時、特段興味を示さず目の前の食事に勤しむだろうと。








ut「…なんか不思議な夫婦やな。」






仲がいいのか悪いのか。

鬱さんはそう言ってパンをかじった。









ut「いやでもほんま、シッマにはもったいないくらい
ようできた嫁さんやでなぁ。

マンちゃんからよう聞くわ。」





『オスマンさんから…?よく会うんですか?』




ut「書類のついでに手紙ももろたりするんよ。」





『へぇ…手紙ですか。』




ut「良かったらたまにAさんも書いてや。

ほしたら、ウェスタルのむさ苦しさもちょっとは和らぐし」








それから、ウェスタル州の話を聞きながら、いつもと違う昼食の時間を過ごした。










『それでは、また明日。』



kn「…おー、またな。」






食堂を出て、いつも通り会釈をする。







ut「え?Aさんもう寝はんの?」




『いえ。また明日の昼食まで会うこともないので、いつもここで挨拶をしてるんです。』




ut「へー、部屋が遠いから?」





『まぁ、そうですかね。』








そうなんやぁ、大変やな。


鬱さんはそう言って陛下と一緒に歩いて行った。





今日はなんだか、陛下の様子がいつもと違うような気がした。




まぁそれも当然か。

各州に散らばった仲間と会うのは結婚式以来だろうし。






鬱さんは思ったより印象が良い人だった。


ちらほらと女性絡みの噂を聞いた事があったが、片っ端から手を出すような人では無さそうだ。



手紙を書く時までに良いレターセットを探しておこう。

冬→←鬱先生



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イデア(プロフ) - めさん» な、なんだってーー!!?(((すいません初コメにテンションが上がってしまいました、ありがとうございます…!!励みになります! (2022年8月21日 0時) (レス) id: 8186d383a3 (このIDを非表示/違反報告)
- この作品ほんと大好きです (2022年8月21日 0時) (レス) @page47 id: b02816ae41 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イデア | 作成日時:2022年6月19日 0時

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