居場所 ページ20
me side
朝。
宿泊した部屋で朝食を食べる。
異国の料理はこれまで食べたことの無い味で、
我々国の料理とまた違うおいしさだった。
帰る支度を済ませた午前9時。
来る時と同様、使用人たちと一緒に馬車に乗る。
ふと、陛下と目が合った気がした。
それから約10時間後。
我々国に帰国した。
時刻は夜の8時前。
「長旅お疲れ様でした。」
『みなさんも、ご苦労さまでした。』
同行した使用人たちとお互いに労い合いながら、自分の部屋へと帰る。
そしてそのまま夕食をとり、お風呂に入って、ベッドに横になった。
隣国で過ごした一時を思い返す間もなく、意識は奪われていった。
翌朝。
いつも通りの時間に起きて、朝食をとる。
そして日課である散歩に出かけた。
太陽の光を浴びて、風を感じながら、自然に目を向ける。
もう訓練が始まっているのだろうか、兵舎の方からは威勢のいい声が聞こえていた。
os「あれ、Aさん？」
そろそろ戻ろうと踵を返した時、オスマンさんに声をかけられた。
『あ、おはようございます。』
os「おはようございますー。あとおかえりなさい。」
そういえば、帰国してから会うのは今が初めてだ。
『…え…っと、ただいま、です……(？)』
迷いながら出した返事に、オスマン様は笑顔で応えた。
os「パーティーは楽しめましたか？」
『すごく新鮮で、良い経験になりました。』
os「それは良かった。ちなみにここで何を？」
『お散歩です。気分を切り替えるために毎朝少しだけ歩いてるんです。
オスマン様は…？』
os「あぁ、僕もAさんと同じくお散歩ですよ。
気分転換と食後の運動も兼ねてちょっと遠回りしてみようかなと。」
オスマン様はそう言ってお腹をさすってみせた。
os「さて。それじゃあ僕は職務室に戻りますね。」
『はい。それでは。』
そうして私は部屋へと戻った。
『…ただいま、か』
おかえり、という言葉が私の居場所はここだと証明してくれたような気がして
なんだか少し嬉しかった。
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イデア(プロフ) - めさん» な、なんだってーー！！？(((すいません初コメにテンションが上がってしまいました、ありがとうございます…！！励みになります！ (2022年8月21日 0時) (
レス) id: 8186d383a3 (このIDを非表示/違反報告)
め - この作品ほんと大好きです (2022年8月21日 0時) (レス) @page47 id: b02816ae41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イデア | 作成日時：2022年6月19日 0時
