出発 ページ17
kn side
朝。
オスマンが見送りに来てくれた。
os「くれぐれも失礼のないようにね。」
kn「おう。」
誰も乗ってない馬車に乗る。
kn「そういやあいつは？」
os「あいつって、Aさんのこと？ちゃんと名前で呼びなよ〜」
kn「もう出る時間やけど何してんねん」
os「もう乗ってるよ。別の馬車に。」
kn「別の？」
os「シッマに気まずい時間強いるのが申し訳ないからって
使用人たちと一緒に後ろの馬車に乗っていくらしいよ。」
オスマンが指した馬車はもう準備が終わっているようだった。
os「まぁその代わり、ちょっとだけ荷物をこっちの馬車に置かせてもらってるんだけどね。」
kn「ほーん。まぁ行ってくるわ。」
os「行ってらっしゃい。楽しんできてね」
馬の鳴き声が聞こえて、馬車が出発した。
窓から見える朝日を眺めながら、ゆっくりと目を閉じた。
＿ｶﾞﾀﾝｯ、
石でも轢いたのか、少し大きな揺れに目を覚ます。
窓から見える景色は一転、そこは木々が茂る山道だった。
空は風で揺れる木の葉の隙間にちらちらと見えるだけで、
晴れているということくらいしかわからなかった。
kn「…ｯく、はあぁぁあ〜……！」
身体をできる範囲で伸ばし、欠伸を一つ。
水を一口飲んで、またぼーっと窓の外を眺めていた。
パーティーに行ったら、まず国王に挨拶して、各大臣やら公爵、伯爵…
あぁいや、俺は国王なんやから自分から挨拶すんのは国王だけでええんか…？
いやぁ〜でも、同盟国ほぼ呼んどるらしいしなぁ、国王だけや言うてもそれなりにおんのかなぁ…
…グルッペンは、ああ見えて全部しっかりこなしてたんやろな。
そらぁ、あんだけデザート食べたなるわなぁ、ﾌﾝ。
何度か同行した催し事のことを思い返す。
てか、あいつ大丈夫なんか？
オスマンとパーティーの話してからもなんか、なんとなく会わんかったけど…
いや、なんとなくっつぅか…
どう接してええかイマイチわからんしなぁ、
まぁ当たり前やけどﾌﾝ。
…腹減ったな。
今が何時かはわからんけどまぁ、体感的にお昼くらいやろ。
車内で食べられるように料理長が作ってくれた昼飯を食べる。
やべ、めっちゃオムライス食いてぇ
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イデア(プロフ) - めさん» な、なんだってーー！！？(((すいません初コメにテンションが上がってしまいました、ありがとうございます…！！励みになります！ (2022年8月21日 0時) (
レス) id: 8186d383a3 (このIDを非表示/違反報告)
め - この作品ほんと大好きです (2022年8月21日 0時) (レス) @page47 id: b02816ae41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イデア | 作成日時：2022年6月19日 0時
