照らすもの ページ1
kn「俺が…王…？」
いきなり呼びつけて何かと思えば、グルッぺンは突飛なことを言い出した。
gr「そうだ。お前が王だ。」
kn「い、いやいやいやwえ？w
何言うてんねんお前w冗談きついでw」
gr「ふむ。冗談を言ってるような顔に見えるか？」
言葉が詰まる。
kn「…いや、けど、そんなの…、」
gr「そんな深刻な顔すんなw
お前も知っての通り、この国はもう十分過ぎるほど良い国になった。
そうだろう？」
kn「それは…、！お前が…！」
gr「なぁに。俺ごときがおらんなったところで変わらんさ、国民はちゃんとついてきてくれる。
今までと同じように、これからも。
それに、一生の別れってわけじゃない。ずっとここは俺の居場所や。」
kn「…なら、なんで、おらんくなんねん」
一拍置いて、グルッぺンは答えた。
gr「…見てみたくなったんだ。
この目で、俺が、俺達が勝ち取った世界を。
俺はずっと、全ての上にいた。ずっと上だけを見て生きてきた。
長い戦いの時代が終わっても、そうだった。
俺は少し、離れすぎているんじゃないかと思ってな。
俺は、総統や王じゃなく、ただの俺として、この世界を生きてみたくなったんだ。
まぁ、綺麗に言っとるが、わがままやなw俺の」
グルッペンは笑った。
俺は、その顔がどういう顔か知っていた。
kn「…ま、お前の言い分はなんとなくわかったわ。
どうせもう決定事項なんやろ、お前の中で。」
gr「まぁな」
kn「このこと、他の奴らには？」
gr「言ってない。トントンにもオスマンにも」
kn「いつ言うんや。」
gr「今日の夕飯の時かな」
kn「そか」
あいつらがどんな反応するかは、まぁ、大体俺と同じようなもんやろう。
kn「今更とやかく言ったって無意味やからもう言わんけど、最後に聞かせてくれ。」
gr「ん？」
kn「なんで俺なんや。普通こういうのって、重役やったトントンかオスマンが適役なんちゃうんけ」
グルッペンは答えた。
gr「はっwお前以上の適役はおらんやろ」
窓からさす太陽の光が、眩しいくらいにグルッペンを照らしていた。
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イデア(プロフ) - めさん» な、なんだってーー！！？(((すいません初コメにテンションが上がってしまいました、ありがとうございます…！！励みになります！ (2022年8月21日 0時) (
レス) id: 8186d383a3 (このIDを非表示/違反報告)
め - この作品ほんと大好きです (2022年8月21日 0時) (レス) @page47 id: b02816ae41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イデア | 作成日時：2022年6月19日 0時
