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35.扶翼 ページ36

太宰side




「頃合いかな」





薄暗く雨音のする奇妙な空間に手首をならすと鎖の冷血な音が静かに響く






「相変わらず悪巧みかァ太宰!」





が、足音が邪魔をした





「…その声は」






「こりゃ最高の眺めだ
百億の名画にも優るぜ」







「最悪
うわっ最悪」







目の先にいたのは黒くてちっちゃい人


……と






「如何して、ちっちゃい人がちっちゃい人おぶっているの?」








「誰がちっちゃい人だ
此奴に関しては否定しねえけど」







中也は後ろに背負っている娘を見せた


予想していなかったな







「A?」







「ああ、矢っ張り手前の連れか」








中也は気を失っているAを横目で見た







「探してたらしいぞ、手前のこと
下級構成員によって捕まったらしいけどな」









「それでそこまでしたと?」








服には血が滲み白い肌には傷が沢山あった








「だいぶ怒ってるじゃねえか
彼女かなんかか?」





中也はヘラヘラとからかうように笑った








「嗚呼、私の彼女だよ
早く離した方がいい」








「あ?正気かよ」







さっきとは裏腹に中也は驚いた様に目を見開いた







「彼女の異能力は制御できない強力な異能だ
下手したら中也でも死ぬよ」









「随分と笑わせる話だな
俺を殺す異能か?」








「それに第一、中也に触れられたくない
彼女が穢れる」









すると中也は嘲笑しAをおろした









「恋仲の二人が仲良く処刑待ち
なかなかおもしれいじゃねえか」









「確かに
それもなかなかいい死に方だ」






私は仕組んでおいたヘアピンで鎖を外した








「でも、きっと彼女はそれを望まないね」

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , 太宰治   
作品ジャンル:恋愛
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中二病メープル - 太宰さんツンデレ?好きな女の子には嫌がらせしたい的な。すっごく面白いです! (12月3日 9時) (レス) @page36 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 凄く面白かったです!これからも、更新楽しみにしてます!頑張ってください(*^-^) (2018年3月26日 16時) (レス) id: fb750e4c11 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - 響華さん» あ!!お恥ずかしい…笑ありがとうございます! (2018年3月3日 21時) (レス) id: 170cdda07e (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - ウンディーネさん» ファンですか……?!こんな駄作に…ありがとうございます!頑張りますっっ!! (2018年3月3日 21時) (レス) id: 170cdda07e (このIDを非表示/違反報告)
響華 - said×→side○ (2018年2月12日 18時) (レス) id: 86c88d0ffc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なの | 作成日時:2017年11月2日 19時

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