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16.真成 ページ17

敦said





「探偵社に治療能力を持った異能力者って居る?」








「え?
ち、治療能力…?」





僕は遠くに見える皆に追いつこうとすこし早めに車椅子を押した









「あ!うん、居るよ
よ、与謝野先生!
凄い異能力者なんだ」









「どんな異能力?」









「えっと、どんな外傷でも治せる異能力だよ
でも、致命傷に限るから皆、解体されちゃう」





矢っ張り

なんでだろう





其れだったら彼女を歩ける様にもできる筈







「ど、どうか…した?」









「あ、ううん
なんでもない」









彼女を歩かせる様にしてあげたい



そんな気持ちが強く押し寄せた





何故だろう
こんなにも必死になるなんて






こんな感情は初めて








「そう云えば、どうして車椅子になったの?」









「え?わ、私は、えっと…」





僕らの間に沈黙が流れた







云いたくなかったかな






ちょっと踏み込みすぎたかもしれない








「ごめんね
そりゃあ云いたくない事もあるよね」









するとAちゃんは少し俯いた







「…異能力で、戦った結果」









「異能力?」









「うん、私の異能力
『斑雪』」








「……はだれゆき…って確か、うすく降る雪の事だよね
じゃあ笑ったときに雪が舞うのがその異能力?」




はらはらと降る雪の事を斑雪と云うのをきいたことがある







すると手をえ前に出したAちゃん









「其れは私の本当の異能力じゃない」







すると、Aちゃんのその手から出てきたのは綺麗な氷








「あ、凄い」









「私の異能力は氷や雪を操る事の出来る異能力
社長のお陰で少しは制御できるようになったけど元々この異能力を使っている時は制御出来ずに意識が飛んで暴れてしまう」








どんどんとAちゃんの声は細く不安げになっていく









「最初は自分が暴れているなんてわからなかった
何時も目を開くと私の周りは変わり果てていて周りの人は私の事を軽蔑する、だから気づいたの
若しかして私がしているんじゃないかって」








いつの間にか僕は車椅子を止めていた








「……私の異能力は殺戮に向いている」









「殺戮…に?」






この子が人を殺 していたのか




耳を疑ってしまった







「たくさんの人を殺 した
この手で
この異能力で」

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , 太宰治   
作品ジャンル:恋愛
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中二病メープル - 太宰さんツンデレ?好きな女の子には嫌がらせしたい的な。すっごく面白いです! (12月3日 9時) (レス) @page36 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 凄く面白かったです!これからも、更新楽しみにしてます!頑張ってください(*^-^) (2018年3月26日 16時) (レス) id: fb750e4c11 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - 響華さん» あ!!お恥ずかしい…笑ありがとうございます! (2018年3月3日 21時) (レス) id: 170cdda07e (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - ウンディーネさん» ファンですか……?!こんな駄作に…ありがとうございます!頑張りますっっ!! (2018年3月3日 21時) (レス) id: 170cdda07e (このIDを非表示/違反報告)
響華 - said×→side○ (2018年2月12日 18時) (レス) id: 86c88d0ffc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なの | 作成日時:2017年11月2日 19時

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