22.再始動 ページ22
「…失礼しまーす」
「あ、Aちゃん！」
風邪は治った？
と私が弓道場に入ってくるなり私の顔を覗き込んだゆうなちゃん
「うん、もうすっかり」
すっかりもくそもないよ
仮病だから
「よかったー」
笑顔でそう言ったゆうなちゃんをみて
あー、もう当分は仮病使うのやめよう
と心に誓った
「そう言えば、前より人数減った？」
「あー、そう」
徐々に減っていっていたのには
薄々気づいていたけど
聞くところによると
如月君がどうのこうのとか
小野木君がどうのこうのとかで
徐々に減っていっていたらしい
今や経験者のみ
「八人だけか…」
随分減ったな
と広い弓道場から改めて実感した
すると、そこ現れたのは
「あ、湊」
弓と矢筒を持った湊だった
「部に入るつもりはないとか、俺はもう弓引きじゃないとか色々言ったけど
やっぱり俺弓が引きたいんだ」
今までの態度は謝罪します
俺を入部させて下さい、お願いします
と頭を下げた湊
「勿論、異存はないよ」
「反対する理由はないね」
「おお、九人目加入」
また、三人で出来るんだ
そして、ここにいる九人でできるんだ
「ようこそ、風舞弓道部へ
帰ってきてくれて嬉しいよ湊」
「やったー、湊」
改めてよろしく
と私は湊の肩を揺さぶる
「よーし！これから一緒に頑張ろうな湊！
入る気になってくれたってことは、
その早気ってやつもバッチリ治ったってことだもんな！」
そう言って湊の肩を組んだ山之内君
「いや、早気はまだ治ってないんだ」
そう言うと驚いた様子を見せた山之内君
「そんなに簡単に治るもんじゃないのはわかってるよ」
「うん
焦っても治るものじゃないし、のんびりやればいいんじゃないかな」
「なんだよ、のんびりって」
そう言ってきたのは小野木君
「えー、言葉のまま」
「そういう生ぬるい言葉嫌いなんだよ」
「のんびりっていい言葉じゃん」
まさしく、小野木君の日々において欠落してる言葉だね
と、小野木君に向かって言った
「もー、そこの二人は言い争わないの」
前、仲直りしたと思ったのに
と如月君は肩を落とした
「お前も治ってねえのに部にノコノコ入ろうってのか」
そう言った小野木君に湊はしっかりと向きあっていた
「ああ」
それだけなのに
何故か強い意志を感じたんだ
「再始動、風舞高校弓道部＿
だね」
続く (更新停止中)
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雪見(プロフ) - とても面白いです！！更新頑張ってください！！！ (2018年12月31日 0時) (
レス) id: 27975a6d3f (このIDを非表示/違反報告)
ひなか。(プロフ) - ゆりあさん» コメントありがとうございます！！静弥君いいですよね！十話号泣でしたもんｗでも、みんないいので推し定まらないです…笑更新頑張ろうと思います！ありがとうございます ´ω` ) (2018年12月27日 2時) (レス) id: 170cdda07e (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - コメント失礼いたします！静弥君いいですよね！私は箱推し寄りの静弥、本村部長推しです！！作品の更新頑張って下さい！ (2018年12月24日 17時) (レス) id: d2747e2ebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなか。 | 作成日時：2018年12月23日 18時
