14.揺れる ページ14
Aside
「弓道部説明会によく集まってくれたのお」
私は乃愛ちゃんの横に座った
その左横には湊がいる
ナイスだよ、山之内君
と私は念を送った
「これは弽じゃな」
予定通り、着々と進んでいく説明会
このまま順調に終わる
「まずは経験者による射技を見てもらおうかの」
そう思ってた。
「そこの鳴宮湊君
ちょっと引いてみてくれんかの？」
この時までは
「え？
無理です
それに俺、部員でも何でもないし」
さすがにそれは＿
と私は思ってしまった
「ここにいるほとんどがそうじゃ
それと折川Aさん」
トミー先生は目先を湊から私に変えた
「君も引いてみてくれんかの」
「私、ですか？」
何故、私なんだろう
「二人の射形はグンバツじゃと聞いたのでな」
「でも…」
「いや、その」
「おい、弓何キロ使ってんだ」
「十五…ま、待って
俺引くなんて一言も」
「名前呼ばれておきながら
うだうだ言うなよ
弓引きの端くれとして恥ずかしくねえのかよ」
湊は少し目を見開いた＿＿
周りの空気にのまれるがまま
私は湊の左横につく
「立ち上がり、自分の立ち位置を定め」
堪えて
私はそうやって湊に心の中で念じながら、自分も立ち上がる
「そして、ゆっくり弓を引き絞る」
この場にいる全員が湊に見入る
湊が弓を引いた
「はや」
「離すの速い」
『その瞬間』
一気に騒がしくなった
「皆に見られて緊張しておったのかの」
なおってない＿
湊を見る限り
それを深く深く思い知らされているのは私よりも湊の方だろう
「では、次は折川さん」
先生にそう言われ、ハッとして我に返る
そして、私は弓を引き下ろし会を保つ
慎重に、気を抜かずに
＿＿でも、私は思った
ここで私が中てたら
湊は合わせる顔がないかもしれない、と
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雪見(プロフ) - とても面白いです！！更新頑張ってください！！！ (2018年12月31日 0時) (
レス) id: 27975a6d3f (このIDを非表示/違反報告)
ひなか。(プロフ) - ゆりあさん» コメントありがとうございます！！静弥君いいですよね！十話号泣でしたもんｗでも、みんないいので推し定まらないです…笑更新頑張ろうと思います！ありがとうございます ´ω` ) (2018年12月27日 2時) (レス) id: 170cdda07e (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - コメント失礼いたします！静弥君いいですよね！私は箱推し寄りの静弥、本村部長推しです！！作品の更新頑張って下さい！ (2018年12月24日 17時) (レス) id: d2747e2ebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなか。 | 作成日時：2018年12月23日 18時
