どんな君も大好きだ。

いつもと違う【KEYTALK/寺中友将】※リクエスト ページ44

巨匠side



※何が好き？の続きです







「え？Aどうしたの？」






先週の成人の日に、今年成人を迎えたAの振袖を見るために会ったばかりだったけど、

1週間ぶりにあった彼女は髪をバッサリ切り落としてショートボブヘアになっていた。








「成人式終わったからさ、前から髪短くしてみたいなって思ってたんだよね笑」


「可愛い...」


「え？」


「可愛い。綺麗」







俺は咄嗟にAの手を握り夜の街へと飛び出した。








「ちょ、どこ行くの、」


「わかるでしょ？Aもそのつもりで今日来たでしょ」








Aが身にまとう白のニットワンピースは丈が短く、そこから覗く足はデニールが低い黒タイツで包まれていた。

広く空いた首元には襟元から鎖骨が丸見えで、いつもより増して香水の匂いが甘い気がした。






俺は手続きをすませ部屋の鍵を受け取ると、再びAの手を引き部屋のほうへ進んだ。

Aはこういう場所に来るのは初めてみたいで、辺りをきょろきょろ見回している。




こうやって家じゃない場所でやるの、


いつもと違っていいでしょ？








「ともくん...っ！」


「A...はぁ、」








部屋に入り鍵を閉めるなり、俺はAの唇に噛み付いた。
Aもやっぱりその気だったみたいで、俺の腰に手を回す。




つい数日前までは、初々しい表情見せてたのに。


いつからこんな風に乱れるようになっちゃったのかな。








「ともくん、もっと」


「言われなくてもしてやるって、」







唇の角度を変えようと顔を動かしたとき、
ワンピースとショートカットの髪の間に覗くうなじに目を惹かれた。







Aってこんなに、






綺麗だったっけ。









俺はAとの距離を離さないまま、ベッドへ導いた。

同時にAを押し倒す。もう理性が吹っ飛ぶ寸前だった。









「A本当に綺麗...似合ってるよ」


「そんな、こんな距離で言われたら照れちゃう」








「ごめんけど、Aのこと







汚してもいい？」

おまもり【ORAL/山中拓也】→←2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す