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ね、寝た…?発熱した体に限界が来たのだろうか。

どこで寝てくれてるんだこの上司は…おっも…

解放された手で彼の頭を撫でる。反応はない。

それを確認してから、ようやくため息とともに体に入れていた力を抜いた。


「あ、焦ったぁ…」


思わずそんな言葉を零す。流石に想定外すぎた。まさか押し倒されるとは思わなかった。

無防備すぎる、という彼の言葉はもっともかもしれないけど。

一息ついてから、リシさんの下から抜け出して彼の体を起こす。

これでも予備警察官だ。腕っ節には自信がある。

意外と背の高いリシさんは運びづらかったけど、なんとか彼をベッドにもう一度寝かせ、その横の椅子に座った。

さっき見た時と同じ幼い寝顔を見つめる。頬杖をついて目を細めた。


多分、熱に浮かされて言う気のないことを言ったんだろう。

聞かなかったことにした方がいいかもしれない。聞かれたくなかったことかもしれないんだから。

…いや、それよりも、だ。

私はあの時なんて言おうとした?

彼が眠りの世界に飛ばなければ、なにかとんでもないことを口にしていたのではないだろうか。

まさか私が、リシさんのことを…


「…いや。いやいやいやいや」


ははは、と笑って首を振った。いやいや、ないって、だってリシさんだよ、嘘でしょ?

乾いた笑いを零したまま頬を引き攣らせて頭を抱える。

待ってよ。ほんとに勘弁してよ。ねぇ冗談だって言ってよ。

いつかの私のふざけた声が頭に響いた。


“リシさんが好きになる人ってどんな人かなぁ”

今朝の私が答えた。

“あの人はもっと可憐でお淑やかな女性が似合う”


よくわかってるじゃん。きっとその通りだ。やめた方がいい。今ならまだ引き返せる。

リシさんが私を好きになるなんてことは、万に一つもありえない。

負けが確定しているのになんで進もうとしてるの。


「あ〜〜〜もう…!」


1人でそんな声を漏らした。

引き返せる?バカね、そんなわけないでしょう。

なんて、もう1人の私が笑った。

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設定キーワード:名探偵コナン , 紺青の拳 , リシ・ラマナサン   
作品ジャンル:恋愛
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Mizuna(プロフ) - リシさんかっこいいですね。早く続きが読みたいです(笑) (9月10日 0時) (レス) id: df9e804b97 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:立夏 | 作成日時:2019年7月7日 21時

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