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11 二面性上司を看病したい ページ11

「今日は休みだってさ、あんたの彼氏」


水族館に行った次の日の朝、デスクに座った瞬間に同僚がそんな言葉をかけてきた。

え、なんて?いきなりなんの話だ。

全く意味が理解できず、ただぱちぱちと目を瞬かせる。

すると彼女は私の隣のデスクを親指で差した。その席の主は…


「リシさん?休みなの?」

「風邪らしいよ」

「へー、風邪…」


風邪かぁ……、風邪?

え、待ってそれ絶対昨日イルカショーでずぶ濡れになったのが原因じゃん?

リシさん私にパーカー貸してくれたから冷房の中めっちゃ寒かっただろうし…

うわ、流石に申し訳ないな…私は風邪なんか全くなしでピンピンしている。

罪悪感を抱いてごめんなさい、と心の中で唱えた。

と、そこで同僚のさっきの言葉を思い出す。冒頭、彼女はなにかおかしなことを言わなかっただろうか?

リシさんのことを、私の……


「……え?彼氏?」

「知らなかったよ、Aがリシさんと付き合ってたなんて」

「は!?付き合ってる!?」

「違うの?」

「付き合ってないよなんでそんな話になってるの!!?」


あまりにもぶっ飛んだ話に思わず腰を浮かせた。

私とリシさんが!?いやいやなにがどうなってそうなるの!

目を剥く私に、彼女はスマホを操作して1枚の画像を表示する。

そこに映っているものがなんなのかは、一目見るだけで十分にわかった。


「は、ちょ、なにこれいつの間に…!」

「後輩が送ってきたんだよね。水族館デートなんてしてるからてっきり付き合ってんのかと」


彼女の手の中のスマホに詰め寄る。

そこにバッチリと映されていたのは間違いなく昨日の私とリシさん。
どうやら知らないうちに知人に見られていたらしい。

しかも撮られてるって…嘘でしょ全然気づかなかった。


「なーんだ、お似合いだと思ったんだけどなぁ。Aとリシさん、仲良いし」

「え?外からは仲良さそうに見えてるの?」

「リシさん、Aのこと気に入ってるっぽいし」

「まじで?あの人私にはとことん容赦ないよ?」

「可愛がってもらってんじゃん」

「うっそだ〜リシさんの中の私とか絶対アホで変な部下だよ」

「それはそうかもしれないけど」

「そこは否定しないんだね?」


お似合いって…ははは…リシさんはこんな女のこと絶対好きにならないよ。

あの人はもっと可憐でお淑やかな女性が似合うだろう。私なんかきっと恋愛対象として見られてないし。

話はそこで切り上げ、彼女は席に戻る。

私は仕事を始める前に携帯を取り出して連絡帳をスクロールした。

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設定キーワード:名探偵コナン , 紺青の拳 , リシ・ラマナサン   
作品ジャンル:恋愛
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Mizuna(プロフ) - リシさんかっこいいですね。早く続きが読みたいです(笑) (9月10日 0時) (レス) id: df9e804b97 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:立夏 | 作成日時:2019年7月7日 21時

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