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09:マシュマロ ページ10

降谷side

『わ〜!やばいなにこれめっちゃ美味しい!!』


相変わらずスイーツの前では年相応の反応を見せるよな、と頭の隅で考えた。

Aが手にしているのは人気店のクレープ。

お察しの通り捜査に協力してくれた報酬である。

それなりにボリュームのあるそれをペロリと平らげてしまった彼女は、口の周りについたクリームを舐めとった。


「…俺のも食べれるか?」

『うそ、半分も食べてないじゃないですか』

「いやもう現時点で胸焼けしそう…」

『はは、年ですね』

「あ?」

『冗談ですよ』


生意気な口を叩いたAは俺が持っていたクレープを受け取り、リスのように食べ進めてまた目を輝かせる。

どうやらこっちの味もお気に召したらしい。

よくそんなに食べれるな…と毎度のように思う。

この細い体のどこに糖分が行くのだろうか。やっぱり脳か。

異様なスピードで短くなっていくクレープを見ながら、そういえば聞きたいことがあったんだと思い出した。


「そうだA、お前修学旅行で工藤新一に会ったか?」


先日RUMから届いたメール。

工藤新一の情報なら、クラスメイトであるAに聞くのが1番手っ取り早い。

そう思ったが、彼女はクレープから目を離さずに答える。


『あれ、言ってませんでしたっけ?私、修学旅行には行ってないですよ』

「お前修学旅行くらい参加しとけよ…」

『いいんですよ、行ったってどうせ楽しくないですし』

「まだ友達いないのか?」

『降谷さんほんっっとそういうとこですよ!?デリカシーどこに捨ててきたんですか!?今すぐ拾ってきて!!』


キッときつく睨み上げられた。

いや、だってこの前蘭さんと話してたし仲良くなったのかと…

けれどそうだった。Aはクラスメイトとほとんど話さないみたいだし、工藤くんのこともなにも聞いてないだろう。

彼女は最後の一口を放り込んで言う。


『工藤ならどうせ毛利さんとイチャコラしてたんじゃないですか?』

「あぁ、そう…」


ほんとに興味無さそうに言うなこいつ…

確かに色恋沙汰とか全く関わりなさそうだもんなぁ。大人びてるし。


「お前彼氏とか作らないのか?」


なんとなく気になって特に考えもせずに口にしたセリフ。

しかし、俺の言葉にAはピタリと動きを止め、みるみるうちに顔を歪める。

…あ、やばい。地雷踏んだ。


『降谷さんもうデリカシーないとかいう次元じゃないと思う』


めちゃくちゃ低い声で最高に不機嫌そうに言われてしまった。

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設定キーワード:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:恋愛
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カルビ(プロフ) - はい!降谷さん格好よく書けてます!!大好きです!!良かったらボードで話しませんか?降谷さん語りましょう!! (4月8日 16時) (レス) id: 36c4c5cb96 (このIDを非表示/違反報告)
立夏(プロフ) - 1さん» ありがとうございますー!続編でも頑張りますね!よろしくお願いします! (4月5日 21時) (レス) id: 4a977019e9 (このIDを非表示/違反報告)
1 - すっっっっっごいきゅんきゅんします!毎日楽しみにしてます。応援してます! (4月5日 6時) (レス) id: 1e43368747 (このIDを非表示/違反報告)
立夏(プロフ) - 泉夜 綴禮@tudureさん» わ〜!神作だなんてありがとうございます!!評価まで押して頂けてとっても嬉しいです!これからも精進できるよう頑張りますね!! (4月4日 20時) (レス) id: 4a977019e9 (このIDを非表示/違反報告)
泉夜 綴禮@tudure - これは神作ですね!一番右の星不回避です('-' (4月4日 19時) (レス) id: 4933786ec3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:立夏 | 作成日時:2019年3月3日 21時

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