after 6：タンポポ ページ38
＊リク｢夢主幼児化｣
新一side
真っ白な肌に桜色の頬。
ふわふわの髪。ぱっちりとした大きな目。
人形のように可愛らしい少女の目の前で、俺は彼女の未来の恋人にSOSを送っていた。
｢もしもし降谷さん！？Aさんが小さくなっちゃったんですけど！！｣
＊
諸々の状況を説明した後、すぐに行く、という彼の言葉を聞いて通話を切る。
ため息をついて、ちょこんと座っている女の子にもう１度目をやった。
今回宮野が作った新薬は、これまでのものとは大きく異なっている。
なんと中身まで若返るそうなのだ。
そしてその薬を俺の家に来ていたAさんが誤って飲んでしまった。
いきなり呻き出したからなにかと思えばみるみるうちに体が縮んで６歳ほどの少女になってしまったのである。
小さくなったAさんはその大きな瞳を瞬かせながら不思議そうに首を傾げている。
…めっっっちゃ可愛いな。なんだこの子。
そりゃ将来あんな美人になるんだから小さい頃も可愛いだろうとは思ってたけど、本当に可愛いな。
Aさんは現状に混乱してるのか、さっきからなにも喋らない。
とりあえずなにか聞くべきか。年齢とか。
そう思って口を開く。が、その前にAさんが高めの声と舌っ足らずな言葉遣いで俺に尋ねた。
『おにいさん、お名前は？』
｢え？あ、えっと…俺は工藤新一｣
『そっか！Aはね、Aって名前だよ！』
ん゛っっっか゛わ゛い゛い゛
にこーっと笑った少女は立ち上がり、とことこと俺の前まで歩いてくる。
え、ちょ、一挙手一投足がめちゃくちゃ可愛いな。自分もついこの間まで小1に囲まれてたはずだけど、子供ってこんなに可愛かったっけ…！？
彼女はしゃがんだ俺の前で立ち止まってまた訊いてくる。
『お兄さん、ここどこかわかる？』
｢あぁ、ここは俺の家だよ｣
『そうなんだ！住所はわかる？』
｢へ？住所？｣
なんだか尋問されてる気分になってきた。
住所？なんで住所？
しかし深く考える前に彼女が俺の膝に手をついて上目遣いで見上げてきた。
『お願い。Aに教えて？』
｢米花町2丁目21番地です！！！｣
『そっか！ありがとう♡』
Aさんが笑顔でそう言った時、彼女の瞳がギラリと光った気がした。
そして次の瞬間、隣に置いていた携帯をいきなり奪い取られた。
驚いてる暇もなく彼女は携帯を操ってダイヤルを押す。
押した数字は───１１０。
｢ちょっと待ったああああ！！！！！｣
『きゃっ！』
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びびか(プロフ) - この作品の作り込みが凄すぎて本当に好きです。。素敵な作品に出会えて良かったです！ありがとうございました！ (2023年3月27日 20時) (
レス) @page32 id: b527a1d6e3 (このIDを非表示/違反報告)
わか - 想像するだけでこっちが照れてくる (2021年12月7日 15時) (レス) @page30 id: 9e519c38d5 (このIDを非表示/違反報告)
よる - ほぉ…これが降谷さんとの至高の領域だな？？？ちょっと最上級の語彙力調達してきますね？手持ちの語彙じゃこの素晴らしさは語れないので！！！！ (2021年4月30日 23時) (レス) id: 6e0ab3a00d (このIDを非表示/違反報告)
立夏(プロフ) - あむむさん» 完結してからしばらく経ってるのに見つけてくれてありがとうございます…！！そんなに褒めて頂けるなんて嬉しすぎて私の心臓が取れます…！25機も消失してご無事ですか！？笑 最後まで読んで下さりありがとうございました！！ (2018年11月9日 17時) (レス) id: 0fab2bc529 (このIDを非表示/違反報告)
あむむ - 初めまして。どうにもこうにも我慢出来なくてコメント失礼します！泣きましたキュンキュンしました心臓取れました辛すぎましたその文章力に脱帽しました！25機くらいは消滅しました…！完結おめでとうございます。お疲れ様でした！ (2018年11月8日 21時) (レス) id: eaf01be664 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：立夏
| 作成日時：2018年9月21日 21時
