俺の彼女が可愛すぎる件について。【松田陣平】

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｢ゴホッゴホッ⋯はぁ⋯｣


｢とりあえず水持ってくるから、ゆっくり休んでろ｣






土曜日の今日、Aが風邪でダウンした。


最近仕事でバタバタしてたみたいだし
その疲れが一気にきたんだろうな。



病院から帰ってくると
とりあえず俺はAをベッドに寝かせ
台所に向かった。



あと昼飯も作らねぇとな。何か食べないと薬も飲めねぇし。

もし食欲ねぇならゼリーでも食べさせて⋯




そんなことを考えながら寝室のドアを開けて
ベッドの横に座る。





｢A、今何か食べられそうか？｣


｢ん⋯今はあまりないかな｣


｢そうか｣




頬を紅く染め、話すことも辛そうなA。

クソッ⋯俺が代わってやれたらいいんだけど。



けど、今日非番でマジよかった。
弱ってるAを放っておいて仕事になんて行けねぇし。






｢⋯陣平くん｣


｢ん？｣


｢手⋯握ってほしい｣


｢おう｣




Aの言葉に少し驚きながらも
布団の下から出てきた彼女の手を握る。



ははっ、相変わらずちっこい手だな。白くて華奢で⋯。

これからも俺が守ってやらねぇとな。






｢⋯今日はずっと隣にいてね｣


｢当たりめぇだろ。
ずっと隣にいるから、安心して寝な｣





そう言って髪を撫でれば
Aは安心したように目を瞑った。






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