溺愛注意報《5》 (ページ8)

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｢もう真っ暗だね…｣

電車を降りると外は真っ暗。

時刻はまだ18時だけど

この時期は暗くなるのが早いなぁ…。

｢早く帰ってご飯作らなきゃ…！｣

｢…そっか、父さんたち今日は家におるんやったな｣

昨日出張から帰ってきた2人は

今日は休暇を頂いているみたい。

さすがに時差ボケとかもあるだろうし

今日は家でゆっくりしているはず。

｢…ねえ、廉くん｣

｢ん？｣

｢心の準備、できたよ｣

昨日の今日だけど…もう、私は大丈夫。

｢A…？｣

｢廉くんと一緒なら、なんにも怖くない｣

お母さんたちに今なら話せる気がした。

何を言われるか分からないけど、怖いけど

でも…

繋いだ手を、ぎゅっと握る。

｢…ありがと。全部俺に任せとけ｣

廉くんは嬉しそうにそう言って笑った。

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｢おかえりなさい、2人とも｣

｢ただいま｣

家に帰ると2人が笑顔で出迎えてくれた。

｢父さん、早織さん｣

｢どうしたの廉くん？改まって…｣

｢話があります｣

私はそう言って2人を真っ直ぐ見る廉くんを

横目で見つめた。

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