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**107 廉side ページ18

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時が止まったような錯覚さえ覚える。



確かに言ったんだ。

Aが、俺を好きだと。




…っ、待って。



全身が身震いする。


もう頬が緩むのも抑えられなくて

平常心なんて保ってられるか。





「やばいっ…俺、嬉しすぎてどうにかなりそう」





嘘やろ、マジかよ…Aが、俺を好き、っ?





何やそれ、嬉しすぎるやろ

今すぐ飛び上がって踊り出せそうな気分や。







「廉、くん言ってること分かんないっ…ひっく

さっき、付き合うって、言った、のに…っ!」




泣きながら、必死に言葉を並べるAが

愛おしくて仕方なくて

抱きしめる腕の力を強める。




ああ、俺ばかりが喜んでいる場合じゃない。





「A、聞いて。さっきのは嘘やから。

俺は他の女となんか付き合わへんよ」




早く、このありもしない

自分で招いた誤解をとかないと。





「うそ…っ?」



「うん、ごめん。

さっきAが男といたの見て嫉妬して

ありもしないこと言った。泣かせてごめんな…?

俺が好きなのはAだけ。

今朝の女は、ちゃんと断ったから」




もうそれは必死に、すがるような声で

誤解を解こうと弁明する俺を

下唇を噛み締めながら見つめてくるA。




泣きすぎて高揚した頬と

身長差から生じる上目遣い。

極めつけに、涙で潤んだ瞳。




この可愛すぎる生き物は

今から俺の、俺だけの彼女だ。




もう絶対、誰にも渡さないし離さない。






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作者名:なっちゃん | 作成日時:2020年7月29日 19時

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