溺愛注意報《3》 (ページ16)

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＊*105 廉side ページ16

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｢ごめん、俺の言い方がきつかった｣

Aだけには優しくしたいと思っていたのに

泣かせてしまった。

｢う、ううん…、廉くんは何も悪くないっ…｣

Aはそう言いながら

俺から離れようとしているのか

身体を押しのけようとする。

｢ちょっと待てA｢お、お願い…離して…っ｣

離してって…そんな泣きながら言われても

離せるわけないやろっ…。

｢無理。何で泣いてんの？｣

｢や、やだ、やだやだっ…離してっ、うっ、っぅ…｣

腕の中にいるAが首を左右に震って抵抗する。

｢今、廉くんといたくないっ｣

自業自得なのに

その言葉に胸を締め付けられる自分がいた。

｢だ、ダメだよ、彼女がいるのに…

私にこんなことしちゃ、ダメだよっ…！｣

さっきの嘘を間に受けているのか

誤解したAがそんなことを言い出す。

｢何で？

俺が好きなのはAだって言ったやろ？｣

｢でも…あの女の子と付き合うんでしょ？

廉くん、さっきそう言った…っ。

言ってること、めちゃくちゃだよっ…｣

確かに自分でもそうだと思う。

でもさ

その言い方はまるで俺が他の女と付き合うことを

嫌だと思っていると言ってるみたいに聞こえたけど…？

A、お前は…どうしてそんなに泣いてんの？

｢私は、私はっ、

廉くんのこと好きになっちゃったのに…っ。

他の女の子のことろに行かないでって

私のことだけ好きでいてほしいって

言おうと思ったとにっ…｣

目にいっぱい溜めた涙を流しながら

Aが言葉を並べた。

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