永瀬くんは女の子が嫌い、らしい。

＊好きな人だけに。 ページ25

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結局、あの女の子は永瀬くんの言葉にショックを受けた様子で食堂を出ていってしまった。




｢｢‥‥‥‥｣｣



‥‥何だかすごいものを見てしまった気がする。



場が凍った中、私と夏帆ちゃんはどうすればいいのか、と顔を合わせた。








｢もう〜廉！そんな冷たい言い方したらあかんで？｣




そしてそんな空気を壊したのは、またもや平野くんで


平野くんの存在に心の中で感謝した。




｢女の子にはもっと優しくせな！｣



｢‥‥別に、好きじゃない子に優しくする意味なんてないし｣



そんなんしたら付け上がるに決まってる、と冷たく呟いた永瀬くん。




でも確かに永瀬くんが言うことにも一理あるなと思った。





特に永瀬くんのようなモテモテの人が自分のことを好きな子全員に優しく接してたら疲れると思うし、勝手な思い込みをされても困ると思う。




｢じゃあ廉は、好きな子にだけ優しく接するってこと？｣






そう平野くんが言った瞬間



｢せやな〜｣



永瀬くんは優しく微笑むと




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｢好きな子にはな｣




私の目を見ながらそう言ったんだ。

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