＊初めての感情に戸惑いまして。 ページ5
.
お店を出たあとも手は繋がれたまま。
｢‥‥もう大丈夫やな｣
だけど、しばらく歩いて橋通りまで来るとその手は離れた。
助けてくれたんだから、お礼を言わなくちゃ‥‥。
そう思っても男の子が苦手な私にとって、それは簡単なことではなくて‥‥。
｢‥‥っ｣
早くお礼を言わなくちゃいけないのに、なかなか声が出せない。
｢‥‥大丈夫？｣
‥‥っ
俯いたまま黙り込んでいれば、頭上から聞こえてきた優しい声。
なぜかその声にひどく安心できた。
｢‥‥はい。‥‥あの、ありがとうございました｣
精一杯振り絞って、やっと出せた声。
でも、顔を上げることは出来ず下は向いたまま。
別に彼が嫌とか、怖いとかってわけじゃない。
まだ少しさっきの恐怖が残っているだけ。
でもきっとこの人からしたら、感じの悪いよね‥‥。
もう、本当‥‥こんな自分大嫌いっ‥‥。
視界がまた涙で滲んでいく。
＿＿＿ポンッ
‥‥え？
突然、頭の上に感じた��なにか��
｢‥‥嘘。ホンマはまだ怖いんやろ？｣
その優しく声と言葉に反射的に顔を上げた。
どうして分かるの？
｢あ、やっとこっち見た｣
目の前に映るのは、眩しいくらいキラキラとした笑顔を浮かべるイケメンさん。
それと同時に私の頭の上に乗っている��なにか��はこのイケメンさんの手だということも分かった。
あれ、どうしたんだろう‥‥。
心臓がうるさいくらいドキドキ鳴って、顔がすごく熱い。
｢君、明治学院大学の子やんな？｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2098人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なっちゃん(プロフ) - TKさん» TKさんありがとうございます(^ ^)頑張ります (2020年6月26日 21時) (
レス) id: 41899e9978 (このIDを非表示/違反報告)
TK - お母様のことも気にかけながら頑張って下さい。 (2020年6月25日 18時) (レス) id: 7d8539b274 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - まるみかんさん» まるみかんさんありがとうございます(^ ^)そう言っていただけて凄く有り難いです (2019年9月3日 10時) (レス) id: 41899e9978 (このIDを非表示/違反報告)
まるみかん(プロフ) - お母様が無事でなによりです！無理をなさらないでくださいね (2019年9月3日 1時) (レス) id: dddf8fee01 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - ななみさん» ななみさん嬉しいお言葉ありがとうございます(^^)ゆっくり休みたいと思います。 (2019年9月2日 23時) (レス) id: 41899e9978 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なっちゃん
| 作成日時：2019年7月15日 0時
