もう一つの目的 ページ13
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｢はい、Aの分のジュース｣
｢ありがとう秀くん｣
Aにジュースを渡し、俺も自分の分のジュースをドリンクホルダーに置いて席へと座った。
上映開始まではあと10分くらいある。
それに、この映画は公開して1ヶ月以上経ってるから他の客も少ない。
俺らより断然前の席にまばらにいるくたい。
これなら、少しイチャついたってバレない。
そう思い俺は肘掛けに乗っているAの手をそっと握った。
｢‥‥っ｣
案の定、Aは驚いたみたいで大きな目をパチクリとさせて俺を見ていた。
ふっ、可愛い。
｢しゅ、秀くん？何で手なんか‥‥｣
｢繋ぎたくなったから繋いだだけ。それじゃダメ？｣
あざとく小首を傾げて聞いてみれば、暗闇でも分かるくらいAの顔は真っ赤になっていた。
そして俺の手を遠慮がちに握り返した小さな手。
これはダメじゃないってことだな。
それにしても、Aの反応がいちいちピュアすぎてヤバいんだけど。
こういう反応されると、さらにいじめたくなる。
｢可愛いな｣
｢‥‥っ｣
ふはっ、顔真っ赤じゃん。
耳元で軽く囁いただけなのにさ。
ほんと可愛すぎだから。
｢俺が映画館に来たのは映画を観るだけが目的じゃないんだよ｣
Aに顔を寄せてそう呟いたけど、Aは意味がわからないのか首を傾げている。
｢だって暗いからイチャついてもバレないでしょ？｣
それが俺のもう一つの目的。
だって好きな人に触れたいって思うのは普通でしょ？
大好きな彼女が隣にいて何もしないわけないじゃん。
それが男なら尚更ね。
｢ふっ、どうしたの？顔真っ赤だよ？｣
｢‥‥っ、秀くんのバカ！｣
そんな顔真っ赤にして怒ったって全然怖くないし。
てか、ただただ可愛いだけだから。
てか俺、そういうの見ると意地悪したくなるんだよね。
｢ふーん、そんなこと言っていいんだ｣
｢へっ？｣
＿＿＿チュッ
小さなリップ音を立てて離れた唇。
目の前には顔を真っ赤にしか彼女。
｢次、バカなんて言ったらまたキスするよ？｣
そう俺が耳元で囁いた瞬間、始まった映画の上映。
隣にいるAは放心状態だけどね。
その後、Aに映画の感想を聞くと‥‥
｢秀くんのせいで全然集中出来なかった｣
顔を真っ赤にして言われました。
ほんと、俺の彼女は可愛いです。
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あーちゃん(プロフ) - 廉くん大好き！さん» 返信遅くなってごめんなさい。そう言っていただけてすごく嬉しいです！ありがとうございます！ (2019年7月5日 18時) (
レス) id: 41899e9978 (このIDを非表示/違反報告)
廉くん大好き！ - テス勉＆テスト頑張ってください！待ってます！でも、無理はしないでくださいね！ (2019年7月3日 22時) (レス) id: 9e24207416 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 廉くん大好き！さん» 嬉しいです！ありがとうございます！頑張ります！ (2019年7月3日 0時) (レス) id: 41899e9978 (このIDを非表示/違反報告)
廉くん大好き！ - めっちゃ好きです！続き楽しみに待っています！応援してます！ (2019年7月3日 0時) (レス) id: c8245387ee (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - ひめさん» リクエストありがとうございます！了解しました！ (2019年7月2日 18時) (レス) id: 41899e9978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっちゃん
| 作成日時：2019年6月15日 0時
