9話 ページ10
「あっ歩美ちゃん、包丁使う時の左手は猫の手ですよ!」
「猫の手?」
右手に子供用の包丁を握った歩美ちゃんは、光彦くんの言葉を聞いてにゃーと言いながら猫の手を作った。
ん゛っ可愛い…超癒される…やっぱり小学生はこうでなくちゃ。
さて、私たちは無事キャンプ場につき、テントを立てる係と薪を持ってくる係、そしてバーベキューの準備をする係の三手に分かれた。
1番最後が私のいるところ。歩美ちゃんと光彦くんと共に野菜の準備なうであります。
ご機嫌で野菜を切る可愛らしい小学生二人の横で、切られた野菜を串に通す。
すると、歩美ちゃんがパッと顔を上げた。
「Aお姉さんはキャンプとかよく来るの?」
『ううん、実は初めてなのよね。結構インドアな家だったから…皆は?』
「僕たちは結構来ますよ!」
「この前はね、怖い人に追いかけられて、お家燃やされちゃって!」
『おぅ…君たち年の割にデンジャラスな経験してるよね…』
その事件なら零にこれでもかと言うほど調べさせられたからお姉さん知ってる…
ケロッとした顔で言う歩美ちゃんの頭を思わず撫でた。
『じゃあ皆の方が先輩だね!今日はお姉さんに色々教えてくれる?』
「もちろんです!」
「焼きマシュマロが美味しいんだよ!」
『えー!なにそれ超食べたい!』
君たちはそのまま真っ直ぐ育ってくれ…
そう願わずにはいられないのは、職業柄色んな人を見てきたからだろう。
そんな感じで小学生との癒しのひとときを過ごす。
と、薪を運び終えたらしいコナンくんが混ざってきた。
「Aお姉さん!お米洗うの手伝ってもらっていい?」
『了解!どれくらい炊く?』
「あー、元太がいっぱい食べるから多めで…」
苦笑いしながら言うコナンくんは、やっぱりちょっと保護者っぽい。
米をざるに入れながら、横から突き刺さるコナンくんの視線はガン無視しておいた。
うわぁやだな…彼の目が完全に怪しい人を見るそれなんだけど…こいつ隠す気ねえな……
やっぱり私は彼に相当疑われているらしい。
急に安室透と仲良くなっただなんて何か裏で関係しているに違いないと思われているのだろう。
あぁ、なんだか面倒なことになりそうだ。
このキャンプ中には探りを入れに来る気がする。
演技は完璧のはず。ボロは出してない自信がある。
それでも挑んでこようというなら、お手並み拝見と行きましょうか。名探偵くん?
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立夏(プロフ) - 坂竹会長さん» わわわほんとですね…!ありがとうございます!直しておきます! (2018年9月30日 21時) (レス) id: 0fab2bc529 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - ページ30、あんなとこでが、あんたとこでになっております。間違っていたらすみません。 失礼しました。 (2018年9月30日 20時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
mリン(プロフ) - 立夏さん» まさか見ていただけてるとは……!夢主ちゃんがどうなるか続きが気になります……。お互い更新頑張りましょう笑 (2018年6月7日 9時) (レス) id: 0761f3b4ce (このIDを非表示/違反報告)
立夏(プロフ) - mリンさん» わぁぁmリンさん!初めまして!私もmリンさんの小説いつも楽しみに読ませてもらってます!!本人の前で素直になれるのはいつになるやら…という感じですが応援していただけると嬉しいです笑 ありがとうございます!頑張ります! (2018年6月5日 23時) (レス) id: 0fab2bc529 (このIDを非表示/違反報告)
mリン(プロフ) - お初にお目にかかります。ちょっと素直になってきた夢主ちゃんがたまらなく可愛いです………。このお話本当に好きです。私のとこの夢主とはえらい違いが……笑 続き楽しみにしてます、更新頑張ってください! (2018年6月5日 23時) (レス) id: 0761f3b4ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:立夏 | 作成日時:2018年5月20日 18時