降谷さんが狂犬を飼い始めたらしい。２【降谷零/安室透】

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某月某日

降谷さんに名前を呼んでもらえるようになった！やったね！
頼み込めばなんとかなるもんだね！
苗字は偽名でも名前は本名にしてよかったー！



某月某日

降谷さんと遊園地に行った！張り込みだけどね！
降谷さんこの日めちゃくちゃ私のことからかってきた。酷いよね！
次は映画館に行く約束した！
楽しみだなぁ。誰かと遊びの約束なんて何年ぶりだろう！



某月某日

映画館行ってきたー！
すごく大きい画面で音も大きいの！すごい！
見たのはホラー。めっちゃ怖かった！
まさかその後、映画館が爆発するとは思わなかったけど。
でもおばあさんを助けられたんだよ！
嬉しかったなぁ。やっぱり警察官はいいね！



某月某日

降谷さんに私のお弁当を食べてもらったの！
美味しいって言ってくれたんだよ！
他のみんなもすごく褒めてくれて、嬉しかった！



某月某日

降谷さんが私にお弁当を作ってきてくれた！
あの時の約束が叶ったんだ。
感動しすぎて泣いちゃった。
いや泣いてない。涙は落としてないもん！
降谷さんの料理、びっくりするくらい美味しかった！



某月某日

降谷さんが過労で熱出した。
もう！バカだよね！働きすぎだよ！

でも今まで聞いたことのなかった降谷さんのことを少しだけ知れた。
組織に潜入中に亡くなった幼馴染がいたんだって。

どんな顔すればいいのかわかんなかった。
私だってその組織の一員なのに。
何て言えばいいのかわからなくて謝っちゃったけど、ちょっと勘違いしてくれたみたいで助かった。

あとね、初めて流れ星を見た。
早すぎて三回唱えるのは無理だったけど、ちゃんと祈っといた。

多分、もうすぐこの潜入も終わる。
次の流星群は見れないだろうな。
でもどうか、あと少し。もう少しだけでいいから。


この夢みたいな日々が、続きますように。


叶えて、お星様。

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