女子高生でも協力者になれますか？ ２【降谷零/安室透】

＊キャラメルマキアート ページ23

｢はぁ！？まだ付き合ってはいない！？｣

『わ、バカ！声が大きい！』


それなりに静かな喫茶店の一角。

目の前にいるのは今をときめく高校生探偵に返り咲いた工藤新一。

彼があんまり大きな声を出すから、私は思わず彼の頭をメニューで叩いてから返事をした。


『付き合うのは高校を卒業してからって』

｢真面目すぎだろ！どんだけ堅いんだあの人は！！｣

『そう？私は予想してたけど。１年くらいは待てるよ』


シロップを入れまくったアイスコーヒーを混ぜる。

恋人なんて関係がなくても、今でも私は降谷さんの協力者だし。

両思いだってわかってるから、卒業するまでくらいなんてことない。


｢まぁ…お前がいいならいいけどよ｣

『あはは、工藤も色々ありがとね』

｢いや俺は別に…｣


目を逸らした彼に軽く笑う。

なんだかんだ工藤は私の降谷さんへの思いを知ってくれてる唯一の人だった。

彼はコーヒーを一口飲み、急に私の顔をまじまじと見つめて言う。


｢Aもこの１年間で結構変わったよな｣

『そう？』

｢高１の時なんてそりゃあもう話しかけたら眼力で殺されそうだったし｣

『…言い過ぎじゃない？』


そこまでツンケンしていた覚えは…いや、確かに工藤に対しては敵対心全開だったけど。

まぁでも、同級生と関わることも増えたし、最後の１年はもっと楽しめるかな、と思った。

今年が終わればちゃんと降谷さんと恋人にもなれるわけだし。

あとは待つだけだなぁ、なんて。



思っていたこの時の私は浮かれていたと知るのは、この日からもう少し先のことである。





＊ ＊ ＊ ＊ ＊


こんばんは！いつもありがとうございます！作者の立夏です！

ここで一旦区切らせては頂きますがまだ完結はしません！もう少し続きます！！あと少しお付き合いいただければと思います！！

両思いになれた夢主と降谷さんですが、やっぱり高校卒業するまでは付き合わないことに決めたお二人。

の、元に更なる試練がって感じです笑

というわけで！次は高三の12月まで時間が飛びます！

ぴょんぴょんしちゃって申し訳ありません！それでは最終章…しょーじき最終章は私の中では今日終わってこれからのやつは後日談なんですけどね笑

最後まで楽しんでいただけると嬉しいです！

令和でもよろしくお願いします！


2019.5.1

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