156 実家 ページ13
Aside
あの後少しのお叱りを食らったが
結局帰ってきたことに何よりも安心したようで
すごく優しい笑みを彼はこぼしていた
そして今は数時間たちとあるアパートの前
事前にアポをとり帰ってくるとは伝えてあるけど
やっぱり不安なものは不安なわけで
ピンポンを押すだけでもう五分ほど奮闘していた
「そんなに怖い？俺おそうか？」
「…すみません」
「いーよいーよ」
そう言って5秒足らずにピンポンを押すと
“はーい！”と元気な声が聞こえてくる
お兄ちゃんだ
『「あ！Aと…ホークス?!
あ、そっか寮についてか…ちょっとまっててね！」』
数週間ぶりのお兄ちゃんはインターホン越しでも
元気らしい
まもなくガチャりと音が聞こえ
どうぞー、おかえりとお兄ちゃんに言われて
私と鷹見はなかにはいった
私の物が置いてったものは何故かまだ残っていた
もう住んでいないのだから捨てていいのにと
思ったが
見ていると少し中学の頃の思い出が蘇り
懐かしくなった
残しててもまぁいいかな
そう思っていると椅子が2つ足されて
私とホークスも含め6人座るためのスペースが
できたリビングになっていた
ホークスにお茶を出しているお母さんと目が合ったけどすぐに逸らしてしまった
もう追い出された身だからただいますら言えないと
おもうと心苦しかった
お兄ちゃんが今日何食わぬ顔でおかえりって言ったのはわたしが追い出されたのでは無く
一人暮らしを希望しただけだと思っているのだろう
だから結局お兄ちゃんからはまだここは実家なのだ
多分今回ホークスが立ち会っている時点で
お兄ちゃんは何かに勘づいて私に話しかけるだろうな
とうとうここである程度の踏ん切りを付けなくては
ならなくなったのだ
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あすぅ(甘氷) - 最初から読ませていただきました!面白かったです!続き楽しみにしてます (2022年2月6日 19時) (
レス) @page29 id: 8561b5144a (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - まだ、続いて欲しいなぁ,,,頑張って下さいぃ! (2021年11月9日 23時) (レス) id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - とても面白いです。続きが見たいです。更新頑張ってください。 (2021年10月29日 14時) (レス) @page16 id: f649cf9af2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみれ | 作成日時：2021年6月25日 21時
