輩先生と純情びっち【鬼滅の刃】

（46）さねみん ページ47

「ごちそうさまでしたさねみん！」


「誰がさねみんだァ」






帰りは、駅まで不死川先生が送ってくれるって言ってくれたからその言葉に甘えることにした。


だって学校から駅まで遠いもん。







「私も誕生日きて免許取れたら車通学していい？」


「無理に決まってんだろォ」


「じゃあ不死川先生が毎朝迎えに来て！」


「そういうのは宇髄に頼め…あ、」







右折しながら先生は会話を止める。


え、なに？




てか先生運転荒らそうなのに実際全然荒くないよね。

なんなら超安全運転。


長男って感じ(は？)








「お前引っ越したのかァ？」


「え？いや引っ越してないけど」


「こないだ宇髄に送ってもらったとき全然違ェ場所で下ろしてもらんたんだろ」


「あ、バレてた」








宇髄先生チクったの？！


そうなんだよね〜私の最寄り宇髄先生の隣じゃない。

というかむしろ真逆。







「あそこあんま治安良くねぇから気ィつけろ」


「先生が言うとあんま説得力ないよ」


「ぶん殴る」


「ほらそういうとこ！」







運転中だから良かったものの、先生が手持ち無沙汰だったら絶対なにかされてたよ。


1番被害小さいのでデコピンぐらいは確実に。









「なんであんなとこで下ろしてもらったんだァ？」


「ちょっと叔父の家に用事があって」


「嘘くせェー」







これはガチだからね！

嘘じゃないですよ！


私にも叔父ぐらいいるからね？！(そこじゃない)








「着いたぞォ」


「ありがとうございました！」


「寄り道せず気ィつけて帰れよ」


「彼氏みたいなこと言うね」


「黙れこのくそびっちがァ」


「ひどい！」







私が喚くも先生は楽しそうにガハハと笑うだけ。


舐めてもらっちゃ困るよ！

私だってやる時やる。死ぬほど運動音痴だけど。








「んなムキになんなって。じゃあなァ」


「ありがとね、ばいばい」






駅前のロータリーで降ろしてもらって、車を発進させる不死川先生に手を振って見送る。


それに気づいた先生がパッと手を挙げたのが見えた。



なにそれ今のかっこいい！私もやる！







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